飯縄大権現(いづなだいごんげん)は、高尾山薬王院の本尊です。不動明王の化身とされ、剣と索を持つ烏天狗が白狐に乗った姿で表されます。仏教と神道が融合した「神仏習合」の象徴で、開運・厄除け・商売繁盛など幅広いご利益で信仰され、その眷属(お使い)が高尾山のシンボル「天狗」です。このページでは、飯縄大権現とは何か、薬王院の本尊としての歩み、ご利益と天狗との関係を解説します。
飯縄大権現とは
飯縄大権現は、不動明王の化身とされる神仏習合の尊格です。不動明王を中心に、歓喜天・荼枳尼天・弁財天・烏天狗(迦楼羅天)などの徳を併せ持つ「五体合相」の姿とされます(諸説あり)。剣と索を手に、白狐に乗った烏天狗の姿で表されることが多く、その力強さと神秘性から、戦国時代には戦勝の神として武士階級にも篤く崇敬されました。
薬王院の本尊としての飯縄大権現
飯縄大権現が薬王院の本尊となったのは、南北朝時代の中興のときです。薬王院は744年(天平16年)に行基菩薩が薬師如来を本尊として開創しましたが、永和年間(1375年頃)に京都・醍醐寺から入山した俊源大徳が飯縄大権現を感得し、修験道の道場として再興しました。以来、高尾山は飯縄大権現を祀る山岳信仰・修験道の聖地として信仰を集めています。飯縄大権現は、本社(飯縄権現堂)に祀られています。

飯縄大権現のご利益
飯縄大権現は、開運・厄除けを中心に、幅広いご利益があるとされます。
- 除災開運・厄除け:災いを除き運気を開く、代表的なご利益。
- 商売繁盛・財運向上:荼枳尼天(宇賀神)の要素を持つとされ、商売や金運の信仰を集める。
- 家内安全・身体健全:日々の暮らしと健康の守護。
- 必勝・技芸上達:戦勝の神とされた歴史から、勝負ごとや上達の祈願にも。
天狗との関係
高尾山の天狗は、飯縄大権現の眷属(随身=お使い)です。飯縄大権現自身が烏天狗の姿で表されることからも、天狗は信仰の中核に位置づけられます。境内には大天狗(開運)と烏天狗(魔除け)の像が随所にあり、参拝者を守り導く存在として親しまれています。天狗の詳細は専用ガイドをご覧ください。

よくある質問(FAQ)
Q. 飯縄大権現とはどんな神仏ですか?
高尾山薬王院の本尊で、不動明王の化身とされる神仏習合の尊格です。歓喜天・荼枳尼天・弁財天・烏天狗などの徳を併せ持つとされます。
Q. 飯縄大権現はどんな姿ですか?
剣と索を手に、白狐に乗った烏天狗の姿で表されることが多く、力強さと神秘性を象徴しています。
Q. 薬王院の本尊はいつから飯縄大権現ですか?
永和年間(1375年頃)に俊源大徳が飯縄大権現を感得し中興してからです。開創当初(744年)の本尊は薬師如来でした。
Q. 飯縄大権現のご利益は?
除災開運・厄除けを中心に、商売繁盛・財運向上、家内安全・身体健全、必勝・技芸上達など幅広いご利益があるとされます。
Q. 天狗との関係は?
高尾山の天狗は飯縄大権現の眷属(お使い)です。飯縄大権現自身も烏天狗の姿で表され、天狗は信仰の中核に位置づけられます。
まとめ
飯縄大権現は、高尾山薬王院の本尊であり、不動明王の化身とされる神仏習合の尊格です。白狐に乗った烏天狗の姿で表され、開運・厄除け・商売繁盛など幅広いご利益で信仰され、その眷属が高尾山の天狗です。本社(飯縄権現堂)に参拝し、1375年から続く信仰に触れてみてください。参拝順路は薬王院 完全ガイドをどうぞ。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新情報は高尾山薬王院 公式HPをご確認ください。


