高尾山薬王院(正式名称:高尾山薬王院有喜寺/たかおさんやくおういんゆうきじ)は、東京都八王子市の高尾山中腹にある、1200年以上の歴史を誇る真言宗智山派の大本山です。成田山新勝寺・川崎大師平間寺と並ぶ「関東三大本山」の一つで、本尊の飯縄大権現と天狗信仰で知られます。「お寺なの?神社なの?」「どう回ればいい?」——初めての方の疑問に、参拝順路・御朱印・お守り・御護摩修行・アクセスまで、このページがまとめて答えます。
高尾山薬王院 基本情報(公式準拠)
※拝観料・参拝時間・御護摩修行時間・朱印料は高尾山薬王院 公式サイトに準拠しています。行事日・繁忙期(正月・節分会・火渡り祭など)は受付時間・御護摩時間が変更になる場合があるため、最新情報は公式ページでご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 高尾山薬王院有喜寺(たかおさん やくおういん ゆうきじ) |
| 宗派 | 真言宗智山派 大本山(成田山新勝寺・川崎大師平間寺と並ぶ「関東三大本山」の一つ) |
| 御本尊 | 飯縄大権現(いづなだいごんげん)/不動明王の化身とされ、修験道・山岳信仰の守護神 |
| 創建 | 天平16年(744年)/聖武天皇の勅命により行基菩薩が開創(当初の本尊は薬師如来=寺名の由来) |
| 中興開山 | 永和年間(1375年頃)/京都・醍醐寺より入山した俊源大徳が飯縄大権現を感得し再興 |
| 所在地 | 〒193-0844 東京都八王子市高尾町2177 |
| 電話 | 042-661-1115(信徒部・受付 9:00〜16:00) |
| 拝観料 | 無料(境内・大本堂・本社は自由参拝)/御護摩・御朱印・御守・精進料理は所定のお納め料 |
| 参拝時間 | 境内は24時間自由参拝/御護摩受付所の受付は8:30〜16:00(御朱印・御守・護摩申込) |
| 御護摩修行 (毎日厳修) | 早朝勤行 5:30(4/15〜10/31)/6:00(11/1〜4/14)/午前 9:30・11:00/午後 12:30・14:00・15:30 ※15分前までに御護摩受付所で申込・御護摩料を納める(正月・節分会・大祭期間は変更あり) |
| 御朱印 | 朱印料500円/授与場所:御護摩受付所/受付 8:30〜16:00 |
| 御朱印帳 | 天狗と紅葉の「ちりめん織り」オリジナル御朱印帳3,000円(黄/赤) |
| アクセス | ケーブルカー高尾山駅(またはリフト山上駅)から1号路を徒歩約20〜30分/薬王院→高尾山頂は徒歩約20分 |
| 公式情報 | 高尾山薬王院 公式サイト(参拝案内・御護摩・ご朱印・年間行事) |
寺?神社?「神仏習合」の豆知識

薬王院は寺院でありながら神社の要素も併せ持つ「神仏習合」の場です。境内に鳥居があるのはその名残。仏教の不動明王の化身とされる飯縄大権現を本尊としつつ、神道の要素も取り入れ、神社建築の「本社(飯縄権現堂)」で飯縄大権現を祀ります。大本堂では仏教式の合掌、本社では神社式の二拝二拍手一拝、と使い分けるのも楽しいポイントです。薬王院の歴史をさらに深く知りたい方は薬王院の歴史と信仰をご覧ください。
薬王院へのアクセスと所要時間
初めてならケーブルカー+1号路ルートが断然おすすめです。最寄りは京王線「高尾山口」駅で、新宿から京王線特急で約55分。駅から清滝駅まで徒歩約5分、ケーブルカー(清滝駅→高尾山駅・約6分)で中腹へ。そこから1号路を徒歩約20〜30分で薬王院に着きます。1号路は全舗装でスニーカーでも歩けますが、階段や坂が多いので歩きやすい靴を選びましょう。


- 高尾山への行き方(電車・車・バスの運賃・所要時間)
- ケーブルカーとリフト どっち?(料金・所要時間)
- 高尾山の駐車場(車は圏央道高尾山ICから約3分・自動車祈祷殿駐車場250台/1日500円)
初めての参拝ルート|見どころを順番にガイド
ケーブルカー高尾山駅から出発し、参道を歩いて主要スポットを順番に巡ります。参拝順路は「浄心門 → 神変堂 → 男坂/女坂 → 四天王門 → 大本堂 → 本社 → 奥之院」です。



- 浄心門:俗世と聖域の境界となる朱塗りの門。手前には開運スポットのたこ杉も。
- 神変堂:修験道の開祖・役行者を祀り、足腰の健康祈願で知られる。参道沿いには六根清浄石車も。
- 男坂/女坂:男坂は百八段の急な石段(煩悩の数)、女坂はなだらか。体力で選べます。
- 四天王門:薬王院の正式な入口。四隅に四天王像。くぐった先に願叶輪潜。
- 仁王門・大本堂:仁王門は東京都指定有形文化財。大本堂では毎日御護摩修行が行われ、前には大天狗・小天狗の像。
- 本社(飯縄権現堂):神社建築の極彩色の彫刻が見事。飯縄大権現を祀る開運・厄除けのパワースポット。
- 奥之院不動堂・富士浅間社:最も奥の聖域。ここを過ぎれば山頂はすぐそこ。



天狗伝説と境内の天狗スポット


天狗は本尊・飯縄大権現に仕える随身(従者)で、参拝者を守り導く存在です。高尾山が古くから修験道の修行の場で、山伏の姿が天狗のイメージと重なったことが信仰の背景にあります。境内の天狗には主に2種類あり、大天狗(赤い顔・高い鼻・団扇=開運・招福)と小天狗(烏天狗)(青い顔・嘴・剣=魔除け・災厄払い)です。天狗の歴史・ご利益・天狗焼までの詳細は専用ガイドへ。
- 高尾山の天狗 完全ガイド(歴史・ご利益・天狗焼まで)
- 天狗信仰 解説
御朱印・お守り・御護摩修行ガイド
御朱印・お守りは御護摩受付所(8:30〜16:00)で授与され、御護摩修行は申込めば一般も参列できます(予約不要)。


- 御朱印:本尊「飯縄大権現」の御朱印が代表的。朱印料500円。天狗と紅葉モチーフのオリジナル御朱印帳(3,000円)も人気。種類・特別御朱印の詳細は御朱印巡り完全ガイドへ。
- お守り:天狗モチーフの「除災開運守」や願望成就の「かなうわ守」などが人気。全種類とご利益はお守り完全ガイドへ。
- 御護摩修行:大本堂で約30分。御護摩受付所で申込→護摩木に名前と願い事を記入→ご志納→参列。費用の目安は授与品・ご志納一覧を参照。
精進料理と季節の行事
薬王院では、境内の大本坊で本格的な精進料理(高尾膳・天狗膳など)をいただけます。完全予約制(電話042-661-1115・受付9〜16時)です。参道では権現茶屋の黒ごまだんごなども楽しめます。季節の主な行事は次のとおりです。


- 春:春季大祭(4月第3日曜)。桜と新緑の穏やかな参拝シーズン。
- 夏:琵琶滝・蛇滝での水行(滝行)。一般参加も可能。
- 秋:秋季大祭(10月17日)。11月中旬〜12月初旬は紅葉が見頃で最も混雑。
- 冬:迎光祭(1月1日)/節分会(2月3日・「福は内」のみを唱える独特の豆まき)/火渡り祭(3月第2日曜)=炭火の上を素足で渡る勇壮な祭り、一般参加可。

年間行事の全体像は薬王院公式HP 年間行事カレンダーでも確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 高尾山薬王院の拝観料はかかりますか?
境内・大本堂・本社・奥之院は無料で自由に参拝できます。御護摩修行(ご志納)・御朱印・お守り・精進料理にはそれぞれ費用がかかります。
Q. 参拝にかかる時間は?
ケーブルカー利用で薬王院のみなら約1.5〜2時間、山頂往復で約2.5〜3時間が目安です。精進料理を含めると約4〜5時間みておくと安心です。
Q. 薬王院はお寺ですか、神社ですか?
真言宗智山派の寺院です。神仏習合により本社は神社様式で鳥居もあり、本尊は飯縄大権現。寺と神社の要素を併せ持ちます。
Q. 御朱印はどこでもらえますか?いくらですか?
四天王門近くの御護摩受付所(8:30〜16:00)で授与され、朱印料は500円です。オリジナル御朱印帳は3,000円です。
Q. 御護摩修行は一般でも参加できますか?
はい。御護摩受付所で申込み、護摩木に名前と願い事を記入すれば参列できます。予約不要で、修行時間(1日6回・早朝勤行含む)に合わせて受付へ向かいます。
Q. 子ども連れや高齢者でも参拝できますか?
ケーブルカー+女坂を使えば無理なく参拝できます。ベビーカーは参道の一部に階段があるため、抱っこ紐があると安心です。
まとめ

高尾山薬王院有喜寺は、約1200年にわたり多くの人々の祈りを受け止めてきた東京近郊屈指の聖地です。ケーブルカー+1号路でアクセスし、「浄心門→大本堂→本社→奥之院」の順路で巡れば、初めてでも迷いません。拝観は無料、御朱印やお守り、御護摩修行、四季の行事と、何度訪れても新しい発見があります。各テーマの詳しいガイドとあわせて、1200年の歴史と天狗伝説が息づく薬王院を体感してください。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新情報は高尾山薬王院 公式HPをご確認ください。

