「週末は赤ちゃんと一緒に自然豊かな場所へお出かけしたいな。でも、高尾山にベビーカーって持って行けるんだろうか…?」
都心からのアクセスも良く、気軽に登山気分を味わえる高尾山。2008年に発行された「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星を獲得して以来、国内外から多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
そんな高尾山に、赤ちゃん連れのファミリーがベビーカーで行けるのか?
この記事では、そんなパパ・ママの疑問や不安を解消するために、ベビーカーでの高尾山登山に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。

ルート選びから、便利な手荷物預かりサービス、おむつ替えスポット、持ち物リストまで、この記事を読めば赤ちゃん連れでの高尾山登山は完璧です。
この記事でわかること
- ベビーカーで登れる唯一のルートと、その注意点
- 3種類ある「手荷物預かり場所」の料金・場所・使い方
- 失敗しないための3つの選択肢(持参・預ける・抱っこ紐)の比較
- 高尾山内のおむつ替え・授乳室の一覧表
- 赤ちゃん連れ専用の持ち物チェックリスト
▼記事を読むのが面倒な人のためにAI解説動画を作りました。読み間違いはご容赦くださいませ。
結論:高尾山はベビーカーでも楽しめる!ただし「ルート選び」と「事前の準備」が必須

まず結論からお伝えします。高尾山は、ベビーカーでも十分に楽しむことが可能です。
ただし、それには2つの絶対条件があります。
- ルートは「1号路」を選ぶこと
- ケーブルカーを利用すること
高尾山には複数の登山コースがありますが、そのほとんどは未舗装の山道。ベビーカーでの通行は不可能です。唯一、山頂まで完全舗装されている「1号路」だけが、ベビーカーで登れるルートとなります。
ベビーカーでの高尾山 こんなパパ・ママにおすすめ
- 舗装路なら、ベビーカー移動の方が楽だと感じる方
- 子どもがお昼寝した時に、ベビーカーで寝かせたい方
- 荷物が多いので、ベビーカーの収納を活用したい方
不安な方は「麓で預ける」or「抱っこ紐」も賢い選択肢
「舗装路とはいえ、坂道を押して登るのは大変そう…」
「もっと身軽に楽しみたい」
と感じる方は、無理にベビーカーを持って登る必要はありません。
- 麓で預ける
高尾山の麓には、有人窓口やコインロッカーなど、荷物を預ける選択肢が複数あります。 - 抱っこ紐を持参する
登山中は抱っこ紐を使い、ベビーカーは麓に置いておく。
この記事の後半で、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを詳しく比較解説しますので、ご自身のスタイルに合った方法を見つけてください。
【写真で解説】ベビーカーで高尾山に登る唯一の推奨ルート「1号路」

ベビーカーで高尾山を楽しむなら、選択肢は「1号路(表参道コース)」一択です。このルートがなぜベビーカーに適しているのか、そして具体的な登り方を写真付きで解説します。
なぜ1号路だけがOKなのか?他のルートがNGな理由
高尾山の登山コースは、大きく分けて自然研究路1号路~6号路と、稲荷山コースなどがあります。1号路以外がベビーカーで通行できない理由は明確です。
| ルート名 | ベビーカーがNGな理由 |
|---|---|
| 稲荷山コース | 序盤から急な階段が続き、未舗装の尾根道を歩く健脚者向けコース。 |
| 6号路 | 沢沿いを歩く涼しげなコースだが、道幅が狭く、飛び石を渡る箇所もある。 |
| 3号路、4号路 | 1号路から分岐する山道。道幅が狭く、木の根が張り出した未舗装路。 |
このように、1号路以外は本格的な登山道であり、ベビーカーでの通行は物理的に不可能です。無理な進入は大変危険ですので、必ず1号路を選びましょう。
1号路ベビーカー登山の3ステップ
STEP1:ケーブルカーで一気に中腹へ

麓の清滝駅からケーブルカーに乗車し、一気に標高472mの高尾山駅まで登ります。麓から歩いて登ることも可能ですが、急勾配の坂が続くため、ベビーカーを押して登るのは現実的ではありません。
- 所要時間: 約6分
- 料金: 片道 大人490円・小児250円 / 往復 大人950円・小児470円
- ポイント: 原則としてベビーカーは畳まずに乗車可能ですが、GWや紅葉シーズンの最混雑時は、係員から畳むようお願いされる場合があります。
STEP2:舗装された1号路を山頂へ(注意ポイント解説)
ケーブルカー高尾山駅を降りると、そこからは山頂まで舗装された道が続きます。さる園やたこ杉、薬王院など見どころも多く、楽しみながら歩くことができます。
- 所要時間: 約40分~60分(休憩含まず)
- 路面状況: 全体的に舗装されていますが、一部に砂利が浮いていたり、木の根で盛り上がっていたりする箇所もあります。
STEP3:山頂での過ごし方と下山

標高599mの山頂に到着!天気が良ければ、富士山や都心のビル群を望む絶景が待っています。山頂は広く平坦なので、ベビーカーでも安心して過ごせます。ビジターセンターの周辺にはベンチも多く、休憩に最適です。
下山時も、同じく1号路を通りケーブルカーで下りるのが最も安全で確実です。
要注意!1号路のベビーカー危険ポイントと対策
「舗装路だから安心」と油断は禁物です。1号路には、特にベビーカーで注意すべきポイントが2箇所あります。
- 男坂・女坂の分岐
薬王院の手前に、急な108段の階段「男坂」と、ゆるやかな回り道の「女坂」の分岐があります。必ず「女坂」を選びましょう。 - 薬王院から山頂への最後の坂
薬王院を抜けてから山頂に至る最後の区間に、比較的勾配のきつい坂があります。下りの際は特にスピードが出やすいため、ベビーカーから手を離さず、ゆっくりと進むことが重要です。
ベビーカーどうする?3つの選択肢を徹底比較

高尾山にベビーカーを持っていくかどうか、悩む方も多いでしょう。ここでは「持っていく」「麓で預ける」「抱っこ紐」の3つの選択肢を、メリット・デメリットと共に比較します。
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ① 持っていく | ・子供が寝ても安心 ・荷物置き場として活用できる ・親の身体的負担が少ない | ・急な坂道では操作が大変 ・混雑時は邪魔になる可能性 ・行動範囲が1号路に限定される |
| ② 麓で預ける | ・身軽に登山を楽しめる ・どのルートでも選択可能 ・人混みでも気を使わない | ・預かり料金がかかる ・登山中は抱っこする必要がある ・預けたり受け取ったりの手間がかかる |
| ③ 抱っこ紐 | ・両手が自由になり最も身軽 ・赤ちゃんと一体感があり安心 ・ベビーカーの心配が一切不要 | ・親の身体的負担が大きい ・荷物は全てリュック等で背負う必要がある ・夏の暑い時期は親子共に大変 |
【完全ガイド】高尾山のベビーカー・手荷物預かり場所は3種類

「ベビーカーを預けて身軽に登りたい」という場合、高尾山の麓には複数の選択肢があります。ご自身の荷物の量やサイズに合わせて最適なものを選びましょう。
| 預かり場所 | 料金(ベビーカーの場合) | 場所 | 営業時間・備考 |
|---|---|---|---|
| ① ケーブルカー清滝駅 | 500円/台 | ケーブルカー乗り場の駅事務室 | ケーブルカーの営業時間内。有人対応で安心。 |
| ② 民間サービス(ふもとや) | 800円程度/日 | 京王高尾山口駅すぐのイタリアン | 営業時間は店舗により異なります。ecbo cloakアプリで予約可能。 |
| ③ コインロッカー | 500円~800円 | 高尾山口駅構内・高架下、ケーブルカー清滝駅など | 24時間利用可能な場所も。大型サイズは数が少ない。 |
選択肢1:ケーブルカー清滝駅 窓口預かり(最も手軽)
高尾登山電鉄の公式サイトにも記載されている公式サービスです。ベビーカー1台を500円で預かってもらえます。ケーブルカーに乗る直前に預けられるので、動線が最もスムーズです。
選択肢2:民間の預かりサービス「ふもとや」(大型荷物もOK)
京王高尾山口駅前のお土産物店「高尾山ふもとや」では、荷物預かりアプリ「ecbo cloak」を通じて荷物を預けることができます。ベビーカーなどの大型荷物(45cm以上)は700円/日です。荷物のサイズにより料金が異なり、小型荷物(45cm未満)は400円/日となります。確実に預けたい場合はアプリでの事前予約がおすすめです。
選択肢3:清滝駅のコインロッカー(営業時間内)
ケーブルカー清滝駅には麓と山上に複数のコインロッカーが設置されています。ベビーカーが入る大型サイズもありますが、数が限られているため、特に週末は早めに行かないと埋まっている可能性があります。
赤ちゃん連れの必須情報!おむつ替え・授乳室マップ

赤ちゃん連れで最も気になるのが、おむつ替えと授乳の場所。高尾山には、各所にベビーフレンドリーな設備が整っています。
| 場所 | おむつ替え台 | 授乳室 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 【麓】京王高尾山口駅 | ○ | × | 改札内のトイレに設置 |
| 【麓】TAKAO 599 MUSEUM | ○ | ○ | 清潔で広い。授乳室は個室で安心。入館無料。 |
| 【中腹】ケーブルカー高尾山駅 | ○ | × | 駅舎2階のトイレに設置 |
| 【中腹】高尾山さる園・野草園 | ○ | × | 園内のトイレに設置(要入園料) |
| 【中腹】薬王院 | ○ | × | 一部のトイレに設置 |
| 【山頂】高尾ビジターセンター | ○ | × | センター内のトイレに設置 |
【これで安心】高尾山・赤ちゃん連れの持ち物チェックリスト

備えあれば憂いなし。赤ちゃん連れでの高尾山登山に必要な持ち物をリストアップしました。
必須アイテム
- □ 抱っこ紐(ベビーカーと併用またはメインで)
- □ おむつ・おしりふき(多めに)
- □ 使用済みおむつを入れる袋
- □ 着替え一式
- □ タオル・ガーゼ
- □ 健康保険証・母子手帳
- □ 飲み物(ミルク、麦茶など)
- □ 赤ちゃん用のおやつ
- □ 帽子、日焼け止め(夏)、防寒着(冬)
あると便利なアイテム
- □ レジャーシート(山頂での休憩に)
- □ 携帯用の椅子
- □ 虫除けスプレー(夏)
- □ 絆創膏、消毒液
- □ 赤ちゃんのお気に入りのおもちゃ
高尾山の赤ちゃん連れQ&A

最後に、赤ちゃん連れのファミリーからよく寄せられる質問にお答えします。
- Qリフトに赤ちゃんは乗れる?
- A
いいえ、乗れません。高尾登山電鉄の規定により、リフトは3歳未満の乳幼児は乗車不可となっています。そのため、赤ちゃん連れの場合はケーブルカー一択となります。
- Q子連れでも気兼ねなく食事ができる場所は?
- A
ケーブルカー高尾山駅周辺には、お蕎麦屋さんや茶屋が集中しています。多くのお店は子連れに寛容ですが、特におすすめなのは十一丁目茶屋や高尾山スミカです。テラス席があるお店なら、多少騒がしくしても安心です。お弁当を持参し、山頂の広場で食べるのも良いでしょう。
※営業時間は店舗により異なりますので、事前にご確認ください。
- Q混雑を避けるべき時間帯や曜日は?
- A
土日祝日の10時~14時頃が最も混雑します。特に紅葉シーズンの週末は、ケーブルカーに乗るだけで1時間待ちということも。可能であれば平日を狙うか、土日祝日なら朝8時台には到着するように計画すると、スムーズに楽しめます。
まとめ:準備を万全にして、赤ちゃんと高尾山の自然を満喫しよう!

高尾山は、正しいルートを選び、しっかりと準備をすれば、ベビーカーや小さな赤ちゃん連れでも安心して楽しめる素晴らしい山です。
本記事の重要ポイント
- ベビーカーで行くならケーブルカー利用で1号路が絶対条件。
- 身軽に楽しむならケーブルカー清滝駅の事務室預かり(500円)が最も手軽でオススメ。
- おむつ替え・授乳は「TAKAO 599 MUSEUM」が清潔で快適。
- 週末は混雑するため、早朝からの行動がおすすめ。

この記事を参考に、万全の計画を立てて、赤ちゃんと一緒に高尾山の豊かな自然の中で、かけがえのない思い出を作ってくださいね。
【重要なお知らせ】
※記載の料金・営業時間・サービス内容は2025年10月時点の情報です。
※ご利用前に各施設の公式サイトまたは直接お問い合わせの上、最新情報をご確認ください。

