高尾山の情報を調べていると、検索候補に「北島三郎」という名前が挙がることがあります。「都心から近い自然豊かな山」と「演歌界の重鎮」。一見すると結びつかないこの二つのキーワードに、疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。
「なぜ北島三郎が、高尾山の曲を?」
「高尾山に北島三郎の金色の像があるって本当?」
この記事では、そんなあなたの疑問に完全にお答えします。実は、北島三郎さんと高尾山、そして八王子市には、単なる楽曲提供に留まらない、地域への愛と貢献に満ちた深い「絆」の物語が存在するのです。

この記事を読めば、楽曲『高尾山』の背景から歌詞の魅力、実在する金色の像の真相まで、すべてが明らかになります。
【真相】高尾山に北島三郎の金色の像は実在する!その場所と意味
さて、多くの人が疑問に思う「金色の像」について、ここではっきりと真相を解説します。
結論:高尾山ケーブルカー清滝駅に金色の北島三郎像が実在する
まず結論から申し上げます。高尾山ケーブルカー清滝駅(高尾山口駅側)に、金色の北島三郎像が実在します。

この像は、八王子名誉観光大使として長年活動してきた北島三郎さんの功績を称えて建立されたもので、多くの登山客と観光客に親しまれています。
金色の像の詳細情報
設置場所:高尾山ケーブルカー清滝駅構内
特徴:金色に輝く立像
建立目的:八王子観光大使としての功績を讃えて
現在の状況:多くの登山者が記念撮影を行う人気スポット
なぜ「存在しない」という噂が広まったのか?
この金色の像は存在しているにも関わらず、「存在しない」という情報が一部で流れていたとのことです。考えられる理由は以下の通りです。
- 設置場所の認識違い
像は高尾山の山頂ではなく、ケーブルカー清滝駅にあります。「高尾山に銅像がある」という情報が「山頂に銅像がある」と誤解され、実際に山頂で見つからないため「存在しない」と判断された可能性があります。 - 「銅像」と「金色の像」の表現の違い
実際は金色に輝く像であり、一般的にイメージされる「銅像」とは外観が異なります。この表現の違いが混乱を招いた可能性があります。 - 時期による設置状況
像の設置や一時的な移動、メンテナンスなどのタイミングによって、見つからない時期があった可能性も考えられます。
北島三郎と高尾山の深い縁|結論は「八王子名誉観光大使」という絆

北島三郎さんと高尾山の関係を解き明かす鍵、それは彼が「八王子名誉観光大使」を務めているという事実にあります。
演歌界の重鎮が八王子の「顔」に
北島三郎さんは北海道出身ですが、長年八王子市に在住し、その発展に貢献してきました。その功績と市民からの絶大な人気を受け、八王子市の魅力を全国に発信する「名誉観光大使」に就任。まさに市の「顔」として、様々なPR活動を担ってこられました。
この地域との強い結びつきが、名曲『高尾山』が生まれる大きなきっかけとなったのです。
楽曲『高尾山』誕生の背景
名誉観光大使として活動する中で、八王子市の象徴であり、多くの人々に愛される高尾山をテーマにした楽曲の制作は、ごく自然な流れでした。
この曲は、単なるタイアップソングではありません。八王子市に住み、高尾山を愛する北島三郎さんだからこそ歌える、地元への深い愛情と敬意が込められた「ご当地ソング」なのです。自らが作曲(ペンネーム:原譲二)を手掛けたことからも、その想いの強さが伺えます。
名曲『高尾山』を徹底解剖!歌詞・楽曲情報・カラオケガイド
それでは、多くのファンに愛される名曲『高尾山』について、詳しく見ていきましょう。
楽曲『高尾山』の基本情報
この楽曲は2014年にリリースされ、今もなお多くのカラオケファンに歌い継がれています。
項目 | 詳細 |
---|---|
曲名 | 高尾山 |
歌手 | 北島三郎 |
リリース年 | 2014年6月5日 |
作詞 | いではく |
作曲 | 原 譲二(北島三郎のペンネーム) |
編曲 | 南郷 達也 |
作詞は、数々の名曲を世に送り出した作詞家・いではく氏。そして作曲は北島三郎さん自身が「原譲二」名義で手掛けており、まさに八王子への愛が込められた一曲と言えます。
高尾山薬王院での奉納歌唱という特別な歴史
2014年6月5日の発売日には、新曲発表会とヒット祈願を、曲の舞台である高尾山薬王院で開催。ヒット祈願の後、薬王院本堂で『高尾山』をフルコーラス歌い、奉納歌唱も行なっています。
本堂内で奉納歌唱を執り行うのは、薬王院の長い歴史の中でも極めて珍しく、北島三郎さんへの敬意と楽曲への期待の高さを物語っています。
歌詞から読み解く高尾山の情景
歌詞には、高尾山のシンボルである「薬王院」や「天狗」が織り込まれており、聴くだけで高尾山の荘厳な情景が目に浮かびます。男の人生の悲哀や郷愁を、高尾山の雄大な自然に重ね合わせて歌い上げる様は、まさに”サブちゃん節”の真骨頂です。
歌詞全体を通して、高尾山が単なる山ではなく、人々の生活や人生に寄り添う存在として描かれているのが特徴です。
カラオケで”サブちゃん節”を!配信情報
ファンならずとも、一度は歌ってみたくなるのがこの曲の魅力。もちろん、主要なカラオケ機種で配信されています。
- DAM
- JOYSOUND
歌う際は、ぜひこぶしを効かせ、歌詞に描かれた高尾山の情景を思い浮かべながら、情感たっぷりに歌い上げてみてください。
高尾山薬王院の『高尾山』歌碑 – もう一つの「聖地」
金色の像だけでなく、高尾山には北島三郎さんにまつわる、もう一つの重要なモニュメントが存在します。
2016年8月11日に除幕された歌碑

高尾山薬王院境内の山門を入った横に、楽曲『高尾山』の歌碑が建立されています。2016年8月11日(山の日)に除幕式が行われ、北島さん本人も出席されました。
歌碑の特徴:
- 歌碑の文字は北島三郎さん直筆による揮毫
- 台座には北島さんの手形が設置
- 手形に触れるとスピーカーから『高尾山』が流れる仕組み
北島三郎さん4基目の歌碑
この高尾山の歌碑は、北島三郎さんの歌碑としては『十和田湖』、『港春秋』、『なみだ船』に続く4基目となる記念すべきものです。地元八王子では「カラオケで歌える初めての八王子の歌」として大きく話題になりました。
北島三郎ファン必見!楽曲の世界に浸る高尾山の楽しみ方
金色の像と歌碑を巡る「聖地巡礼」として高尾山を訪れてみませんか?
歌詞を巡る聖地巡礼モデルコース
- 高尾山口駅: 旅の始まり。気分を高めるために、まずは楽曲『高尾山』を一番聴きましょう。
- ケーブルカー清滝駅: 金色の北島三郎像と記念撮影。演歌界の重鎮の存在感を肌で感じてください。
- ケーブルカー・リフト: 文明の利器を使い、一気に中腹へ。
- 高尾山薬王院: 楽曲の舞台となった聖地。荘厳な本堂や天狗像を巡り、歌詞のフレーズを噛みしめます。
- 『高尾山』歌碑: 山門横の歌碑で、北島さんの手形に触れて楽曲を聴く特別な体験を。
- 高尾山山頂: 関東平野を一望できる山頂で一休み。ここで再び楽曲を聴けば、人生の悲喜こもごもを歌うサブちゃんの声が心に染み渡ります。
サブちゃんも愛した?高尾山名物「とろろそば」を味わう

高尾山といえば、名物の「とろろそば」が欠かせません。山内の茶屋で、自然薯を使った滋味あふれる一杯をいただきましょう。
長年八王子に住んでいた北島三郎さんです。きっとこのとろろそばを味わい、「うまい!」と唸ったことがあるに違いありません。そんな想像をしながら食べると、より一層美味しく感じられるはずです。
よくある質問(FAQ)
- Q北島三郎は八王子市出身ですか?
- A
いいえ、北島三郎さんの出身地は北海道上磯郡知内町です。ただし、長年八王子市に在住し、市への貢献から八王子名誉観光大使を務めています。
- Q北島三郎の記念館はどこにありますか?
- A
北海道函館市にあった「北島三郎記念館」は、建物の老朽化により2021年8月に閉館しました。現在は「バーチャル北島三郎記念館」としてオンラインで公開されています。また、出身地の北海道知内町には「北島三郎ギャラリー」があります。
- Q楽曲『高尾山』のCDは今でも購入できますか?
- A
はい、ベストアルバムなどに収録されていることが多く、大手CDショップやオンラインストア、また音楽配信サービスで入手可能です。
- Q高尾山の金色の像はいつでも見ることができますか?
- A
ケーブルカー清滝駅の営業時間内であれば、いつでも見ることができます。ただし、メンテナンスなどで一時的に見られない場合もあるため、心配な場合は事前に確認することをおすすめします。
まとめ:金色の像も歌碑も、歌は高尾山に生き続ける

北島三郎さんと高尾山の関係は、「八王子名誉観光大使」としての深い絆にありました。
高尾山には確実に彼の金色の像が存在し、さらに楽曲『高尾山』の歌碑も建立されています。これらの形あるもの以上に、名曲『高尾山』という不朽の文化遺産が、彼の功績と高尾山への愛を今に伝え、多くの人々の心に生き続けています。
次にあなたが「高尾山」と聞いて北島三郎さんを連想したなら、それは単なる検索候補ではなく、一人の偉大な歌手と、彼が愛した街・八王子との温かい物語の入口なのです。

ぜひ一度、名曲『高尾山』を聴きながら、この素晴らしい山を訪れてみてください。金色に輝く像と歌碑を実際に見て、きっと、サブちゃんの力強い歌声が、あなたの登山を後押ししてくれることでしょう。
本記事の情報は2025年10月時点のものです。最新の情報は各公式サイト等でご確認ください。