ソニーって、カメラやテレビや音楽、ゲームみたいな家電やエンタメじゃなかったの〜?農業ってどういうこと⁉︎
が最初の印象でした。
私は実はRPGゲームが大好きなもので、PlayStation®︎にはどれだけお世話になってきたことか(笑)
なので、興味津々でした。
協生農法というものも初耳。協生農法とは、ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)の舩橋真俊研究員を中心に研究されている農法です。
公式ホームページ(https://www.sonycsl.co.jp/tokyo/407/)によりますと、有用植物が育つ生態系を人為的につくり、食料を収穫しながら、生物の多様性を豊かにしていくという取り組みなのだとか。
そもそも、このソニーCSLは、「世のため人のためとなる研究を行い、その成果をもって世の中を変えていくことを目指す」というユニークな研究所。
協生農法も、食料を収穫しながら生物の多様性を豊かにしていきたいとの思いから研究がすすめられたのだとか。
ああ、そういうことか〜
なぜソニーで農法研究が行われているか理解できました!
単に農作業の効率化を追うのではなくて、その更に先の未来に繋がる研究なんですねー
納得。
納得できたところで、私が取材した実践編のレポートです
まずは、参加者の皆さんの自己紹介から。
八王子近隣だけでなく、都内や、中には富山からいらした高校生の女の子もいらしていました。
参加者さんは、環境問題や有機農法などに関心の強い方ばかりのようでした。
和やかな自己紹介タイムの後は、理屈より何より、まずやってみよう!ということで、さっそく農作業開始。
協生農法は自然の生態系を尊重するのが基本なので、あまりガッツリ耕したりはしません。
ザクザクっと土を掘り返して、円形に土を盛って必要に応じてその周りに溝を掘って終わり。
真ん中に果物などの木を植えて、その周りに種を蒔くだけ(今回は苗がなかったので種だけでした)。
樹木を中心に持ってくるのは、日陰をつくることで環境を多様化し、鳥や虫に寄ってきてもらうため。
鳥や虫は、この協生農法では大切なパートナーですから。
撒きたい野菜やハーブなどの種を、まず、太陽の光が強いと発芽しない、要は少し深く蒔いてあげないといけないものと、軽く土をかぶせるだけで良いものを分け、それぞれを一つの容器の中で混ぜ混ぜミックス。
で、深く考えずバラバラ〜と蒔く。
終わったら、周りの草を刈って、土が乾かないように軽くかぶせておしまい。
おしまい???
そう。おしまいなんです。
生態系を大事にしているから、肥料とか外部からは何も持ち込まない。
時々、周りの刈った草をかぶせるくらい。
豆類も、真ん中に植えた木に自然に絡むにまかせる。絡むものが無くて困っているものにだけ支柱を立ててあげるだけ。
なので、今回は、実験的に土を高めに盛ったものと低めのものをそれぞれ一つ。中間のものを2つ。
そして、横長の大きな畝を2つ作りましたが、作業がめっちゃ早い!
収穫まで人間がやることは、基本観察。
野菜やハーブの育ち具合を観察して、成長の妨げになるものがあったら、除いてあげる。
それだけ。
お話を伺っていると、「観察」というのは、大切なキーワードみたいです。
とにかく観察すること。
ほったらかし農法。
…と思いますよね?
でも、生態系を人為的に作る農法なので、実はなかなかに深い様です。
その辺りは、午後からの座学編を取材したチームにお任せすることにします。
▼ 協生農法ってどうやるの?ソニーCSLが研究する自然の力を引き出す野菜づくり【座学編】
私がこれは深いものがあるな、と感じたのは、記事の最初に触れたようにゲーム好きだから。
ゲームや漫画の世界では、自然との共生は度々取り上げられるテーマです。
自然の生態系は、とても複雑でとても繊細なバランスで保たれています。それを人為的に作る、というのは簡単なことじゃない。
うーん。
すごいチャレンジですよね。
座学編の記事が楽しみになってきました。
ソニーCSLさんの研究は、とてもすごいチャレンジだと思いますが、参加されている皆さんが、とてもキラキラな笑顔で作業されている様子に、楽しみながら自然と共生できる農法を実践できるだけでも素敵だなぁと感動しました。
我が家でも、チャレンジしてみようと思っています。
どこから何が芽を出して、どう成長するのか?
予測不可能なところが、ワクワクしませんか?
ちなみに、低木の木などを使えばプランターでもできるそうですよ。
今後、機会があったら、今回のイベントで皆さんが蒔いた種達の成長を見に行かせて頂きたいと思っています。
(参考情報)
ソニーCSL 協生農法と拡張生態系プロジェクトページ
https://www.sonycsl.co.jp/tokyo/407/
※「協生農法」は株式会社桜自然塾の登録商標です。
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