「高尾山の紅葉、見に行きたいな。でも、ものすごい人混みなんでしょう?」
「せっかくの休日に、人疲れしに行くのはちょっと…」
素晴らしい自然と絶景を誇る高尾山ですが、その人気ゆえの「大混雑」は多くの人の悩みのタネ。特に、ケーブルカーの長い行列や、人で埋め尽くされた山頂を想像すると、行くのをためらってしまいますよね。
ですが、ご安心ください。ほんの少しの知識と工夫で、あの喧騒を嘘のように回避し、静かで快適な高尾山を独り占めすることだって可能です。

この記事では、高尾山の混雑を徹底的に分析し、「いつが混むのか」という基本情報から、混雑を避けるための「時期・曜日・時間・コース」をずらす具体的な裏ワザまでお伝えします。
関連記事:【2025年最新】高尾山登山 完全ガイド
【結論】高尾山が最も混雑する「魔の時期」とは?

高尾山の混雑ピーク、それは文句なしに11月の紅葉シーズンの土日・祝日です。この時期は、まさに「魔の時期」と言えるでしょう。その次が5月のゴールデンウィークです。
なぜ11月は異常に混雑するのか?
見事に色づいた紅葉と、過ごしやすい気候が完璧に重なる11月は、一年で最も多くの観光客が高尾山に集中します。テレビや雑誌で紅葉が見頃だと報道されると、その週末の混雑はピークに達します。
混雑時のリアルな状況
この時期の高尾山がどれほど混雑するか、具体的なイメージをお伝えします。
- ケーブルカー: 待ち時間60分~。過去には3時間近い待ち時間が発生したことも。
- 1号路の登山道: まるで渋谷のスクランブル交差点のように、人で埋め尽くされ自分のペースで歩けない。
- 山頂: レジャーシートを広げる場所もないほど混み合い、トイレも長蛇の列。
- 名物のとろろそば屋: 混雑時は長時間の待ちが発生することも。
この状況を理解した上で、どうすれば快適な登山ができるのか、具体的な戦略を見ていきましょう。
混雑を避けるための3つの基本戦略
混雑を避けるための考え方はシンプルです。みんなが集中する「時期」「曜日」「時間」をずらす、ただそれだけです。
① 時期をずらす:狙い目は「新緑」と「真冬」
もし紅葉にこだわらないのであれば、最も効果的なのが訪れる季節を変えることです。
- 新緑の時期(5月下旬~7月上旬)
木々の緑が最も美しく、気候も良いのに紅葉シーズンほど混雑しません。生命力あふれる高尾山を堪能できます。 - 真冬の時期(1月中旬~2月)
空気が澄んで展望が良く、富士山もくっきりと見えます。人も少なく、静寂な山歩きを楽しみたい方には最高の時期です。(※冬装備は必須です)
② 曜日をずらす:最強の裏ワザは「平日」
言うまでもありませんが、土日・祝日と平日の混雑度は天国と地獄ほどの差があります。 もし休みが調整できるなら、平日に訪れるだけで、ケーブルカーの待ち時間も、登山道のストレスもかなり軽減されます。特に、平日は比較的空いている傾向にあります。※紅葉の時期の下りリフトは平日でも混んでいる傾向があります。
③ 時間をずらす:「早朝アタック」で混雑を出し抜く
「どうしても紅葉シーズンの週末にしか行けない!」という方は、時間で勝負しましょう。具体的には朝8時の始発ケーブルカーを狙う「早朝アタック」です。多くの人が動き出す10時頃には、あなたはもう山頂にいるか、下山を始めているかもしれません。早起きするだけで、混雑のピークをまるごと回避できるのです。
【上級者向け】混雑を回避する「裏ワザ」的コース選び

混雑する日でも、全ての道が同じように混んでいるわけではありません。コース選びを工夫することで、人混みを避けることができます。
メインの「1号路」を避ける
高尾山の混雑は、そのほとんどが舗装されて歩きやすい「1号路」と、ケーブルカー駅周辺、そして山頂に集中しています。つまり、ここを避けければ、比較的静かな山歩きが可能です。
「稲荷山コース」や「裏高尾」を狙う
登山経験があり、靴などの装備が整っているなら、「稲荷山コース」から登るのがおすすめです。土の道で少しハードになりますが、1号路の喧騒が嘘のような、本来の山の静けさを感じることができます。さらに上級者であれば、日影沢などから登る「裏高尾」ルートを選ぶと、ほとんど人に会うことなく、高尾山の奥深い自然に触れることができます。
ケーブルカーの混雑と待ち時間対策

高尾山混雑の象徴とも言えるケーブルカー。ここをどう攻略するかが快適さを左右します。
「下り」のピーク時間を避ける
登りの混雑は早起きで回避できますが、意外な落とし穴が「下り」の混雑です。多くの人が同じように考えるため、午後2時~4時頃は下りのケーブルカー乗り場が長蛇の列になります。これを避けるには、午後3時頃までには下山を完了するのが安全です。
選択肢としての「リフト」
ケーブルカーの隣には、一人乗りの「リフト」もあります。所要時間は12分とケーブルカーの倍かかりますが、回転が速いため、待ち時間はケーブルカーより短いことがほとんどです。空中の散策を楽しみながら、待ち時間を短縮する選択肢として覚えておくと良いでしょう。ただし、紅葉シーズンの下りリフトはやはり長蛇の列になります(紅葉が良く見えるため)。
高尾山の混雑ピークはいつ? まとめ
高尾山の混雑は、確かに悩みのタネです。しかし、それは攻略不可能な壁ではありません。
- ベストシーズンを少しだけずらす
- 可能なら平日を選ぶ
- 週末なら朝早く行動する
- あえてマイナーなコースを歩く

ほんの少し計画を工夫するだけで、あなたの高尾山体験は、人混みのストレスから解放された、静かで豊かなものに変わります。ぜひ、今回の裏ワザを駆使して、あなただけの快適な高尾山を楽しんでください。