「高尾山に行くけど、何時に家を出ればいいんだろう?」
「登山って、全部で何時間くらいかかるの?帰り、暗くならないかな…」
高尾山登山を計画するとき、多くの人が最初にぶつかるのが「時間」に関する悩みではないでしょうか。せっかくの休日、時間配分を間違えてバタバタしたり、見たいものが見れなかったりするのは避けたいですよね。
ご安心ください。この記事では、高尾山の主要コース別のリアルな所要時間から、そのまま使える初心者向けの日帰りモデルスケジュールまで、あなたの「時間」に関する不安をすべて解消します。

この記事を読めば、もう時計を気にしすぎることなく、心から登山を楽しめるようになりますよ。
高尾山登山、コース別の所要時間は?

高尾山登山の所要時間は、選ぶコースや個人の体力、休憩の頻度によって大きく変わります。まずは、一般的な目安として、初心者の方がよく利用する主要コースの往復時間を把握しておきましょう。
主要コースの往復所要時間(目安)
以下は、山頂での休憩時間(約1時間)を含んだ、登山開始から下山完了までの大まかな時間です。
コース名 | 特徴 | 往復の所要時間(休憩込) |
---|---|---|
1号路(往復) | 舗装路が多く最も歩きやすい。見どころ満載の王道コース。 | 約3時間30分~4時間 |
稲荷山コース(登り)+1号路(下り) | 登りは自然豊かな山道、下りは楽な舗装路という人気ルート。 | 約4時間~4時間30分 |
6号路(登り)+1号路(下り) | 沢沿いを歩く自然コース。登りのみ利用が推奨。 | 約4時間~4時間30分 |
実際のコースタイムの内訳
往復時間だけだと、具体的なイメージが湧きにくいかもしれません。ここでは、最もポピュラーな「稲荷山コースで登り、1号路で下る」場合の、時間内訳を見てみましょう。
- 登り(稲荷山コース): 約1時間40分
- 山頂で休憩・昼食: 約1時間
- 下り(1号路): 約1時間20分
これに、途中の小休憩などを加えると、合計で4時間30分ほど見ておけば、かなり余裕を持った計画が立てられることがわかります。
【保存版】初心者向け日帰りモデルスケジュール

コースタイムの目安がわかったところで、次はいよいよ具体的な一日のスケジュールです。ここでは、都内から電車で向かい、ケーブルカーも利用する初心者にぴったりの、無理なく楽しめるモデルプランをご紹介します。
AM 9:00 高尾山口駅に到着
新宿駅から京王線で約1時間。登山のスタート地点、高尾山口駅に到着です。駅のトイレを済ませ、飲み物を購入するなど、最終準備を整えましょう。駅前の広場で軽く準備運動をするのもおすすめです。
AM 9:30 ケーブルカーで一気に中腹へ
清滝駅からケーブルカーに乗車。日本一の急勾配を約6分間で登り、高尾山駅(標高472m)へ。ここから登山スタートです。歩き始めはゆっくりと、体を慣らしていきましょう。
AM 10:30 高尾山薬王院を参拝
1号路を進み、パワースポットとして有名な薬王院(正式名称:高尾山薬王院有喜寺)へ。天狗の像を眺めたり、おみくじを引いたり、見どころがたくさんあります。ここで少し長めに休憩を取りましょう。
AM 11:30 山頂に到着!絶景と達成感
薬王院から山頂までは、もう少し。最後の階段を登りきれば、標高599mの山頂に到着です。天気が良ければ、都心のビル群や富士山まで見渡せる絶景が待っています。記念写真を撮ったり、深呼吸したりして、達成感を満喫しましょう。
PM 12:00 山頂でランチタイム
お待ちかねの昼食です。お弁当を持参するのも良いですし、山頂の茶屋で名物「とろろそば」を味わうのも最高です。美しい景色を眺めながらの食事は、格別な味がしますよ。
PM 1:30 下山開始
お腹も満たされ、十分に休憩したら、下山を開始します。下りは登りよりも膝に負担がかかりやすいので、慎重に。1号路を使えば、舗装路なので比較的楽に下ることができます。
PM 3:00 麓に到着・お土産選び
無事に麓の清滝駅に到着。駅周辺にはお土産屋さんが並んでいるので、記念のお土産を選んだりするのも楽しい時間です。
スケジュールを組む際の3つのヒント

モデルスケジュールはあくまで一例です。あなたが自分だけの最高の計画を立てるために、知っておきたい3つのヒントをご紹介します。
ヒント1:休憩時間は「多すぎるかな?」くらいで見積もる
コースタイムはあくまで歩いている時間です。実際には、写真を撮ったり、景色を眺めたり、お茶を飲んだりと、休憩時間は意外とかさむもの。「急がなきゃ!」と焦らないためにも、休憩時間は意識して多めにスケジュールに組み込んでおきましょう。心の余裕が、登山の楽しさに繋がります。
ヒント2:ケーブルカー・リフトの待ち時間を考慮する

特に紅葉シーズンの土日・祝日は、ケーブルカーやリフトの乗り場に長時間お待ちいただく場合があります。混雑時には1時間以上の待ち時間が発生することもあるため、スケジュールを立てる際は、この待ち時間も必ず計算に入れておきましょう。もし混雑が予想されるなら、朝早く行動を開始するのが鉄則です。
ヒント3:日没時間を意識する
特に日が短くなる秋から冬にかけては、下山中に暗くなってしまうリスクを考慮しなければなりません。遅くとも日没の1時間半前には下山を開始するのが安全の目安です。事前にその日の日没時間を確認し、そこから逆算して山頂を出発する時間を決めておくと、心に余裕が生まれます。
高尾山登山の所要時間 まとめ
高尾山登山は、事前のスケジュール管理が成功の鍵を握ります。どれくらいの時間がかかるのかを事前に把握し、大まかな行動計画を立てておくだけで、当日の安心感は全く違います。

今回ご紹介したモデルスケジュールを参考に、あなただけのオリジナルプランを組み立ててみてください。時間と心に余裕を持って、安全で楽しい高尾山での一日を過ごしてくださいね。