「高尾山、行ってみたいけど登山なんてしたことないし…」
「体力に自信がない私でも、本当に登れるのかな?」
都心からのアクセスの良さで知られる高尾山。メディアで紹介されるたびに、一度は登ってみたいと思うものの、登山未経験者にとっては「難易度」が一番の不安要素ですよね。
でも、安心してください。この記事を読み終える頃には、その不安は「次の週末が楽しみ!」というワクワク感に変わっているはずです。

ここでは、登山初心者のあなたが心から高尾山を楽しめるよう、コースごとの具体的な難易度から、失敗しないための注意点まで、どこよりも分かりやすく解説していきます。
高尾山の難易度はどれくらい?初心者が知るべき基本

まず結論からお伝えします。高尾山は、コースさえ正しく選べば、登山初心者の方でも全く問題なく楽しめます。
高尾山が「初心者の聖地」とまで呼ばれるのには、しっかりとした理由があります。新宿から約1時間というアクセスの良さに加え、山の途中まで運んでくれるケーブルカーやリフトが完備されています。さらに、多くのコースが非常によく整備されているため、特別な登山技術は必要ありません。
例えば、日本で最も有名な山である富士山の登山と比べると、その手軽さは歴然です。高尾山は、本格的な準備や過酷なトレーニングをしなくても、豊かな自然と山頂からの絶景、そして何より「自分の足で登りきった」という達成感を味わうことができる、素晴らしい山なのです。
【レベル別】初心者向けコースの難易度を徹底比較
「コースを選べば大丈夫」と言われても、どのコースが自分に合っているのか分からないと不安ですよね。ここでは、初心者の方を基準に、代表的なコースを3つのレベルに分けて、それぞれの難易度と特徴を見ていきましょう。
レベル★☆☆(登山デビューに最適):1号路
体力に全く自信がない方、小学生のお子様連れのファミリー、まずは気軽に高尾山の雰囲気を味わいたいという方に、最もおすすめなのがこの1号路です。道の大部分が舗装されており、歩きやすさは抜群。道中には茶屋やトイレはもちろん、パワースポットで有名な「高尾山薬王院」や「さる園・野草園」など、見どころも満載です。
レベル★★☆(初心者は注意が必要):6号路
沢沿いを歩く「びわ滝コース」とも呼ばれる6号路は、せせらぎの音や野鳥の声が心地よく、非常に人気のあるコースです。しかし、道幅が狭く、濡れた石の上を歩く「飛び石」の箇所があるため、特に雨の後などは非常に滑りやすくなります。登山に慣れていない方は、しっかりとした準備と注意が必要なコースです。
レベル★★★(少し挑戦したい方向け):稲荷山コース
普段からスニーカーでよく歩く方や、「せっかくだから少しは登山らしい道を歩いてみたい」という方には、稲荷山コースがおすすめです。1号路とは違い、こちらは土の道がメイン。木の根が張り出した道や少し急な階段もあり、息が上がる場面もありますが、その分、豊かな自然をよりダイレクトに感じられます。山頂手前の展望台からの景色は格別ですよ。
初心者向けコース比較表
それぞれのコースの特徴を、表で分かりやすくまとめました。ご自身の体力と相談しながら、最適なコースを見つけてくださいね。
コース名 | 難易度 | 道の状況 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
1号路(表参道コース) | ★☆☆ | ほぼ舗装路 | とにかく楽に登りたい人、体力に自信がない人、子供連れ |
6号路(びわ滝コース) | ★★☆ | 沢沿い、ぬかるみ有 | 初心者は要注意(しっかりした準備と装備が必要) |
稲荷山コース | ★★★ | 土の道、階段 | 少し汗をかきたい人、自然を満喫したい人、景色を楽しみたい人 |
初心者が最も安心して楽しめる「1号路」の難易度を深掘り

初心者の方に最もおすすめな「1号路」について、その安心ポイントをもう少し詳しく見ていきましょう。
舗装路が多くてとにかく歩きやすい
1号路の最大の安心ポイントは、道のコンディションです。山頂付近を除き、大部分がアスファルトで舗装されているため、まるで近所の公園を散歩するような感覚で歩くことができます。木の根や岩で足元が不安定になる心配がほとんどないのは、初心者にとって非常に心強い点です。
勾配は?きつい坂はあるの?
登山の難易度を左右するのが「勾配」ですが、1号路は全体的になだらかな坂が続きます。確かに、ケーブルカーの駅から薬王院手前にかけて「男坂(急な階段)」と「女坂(緩やかな坂)」の分岐があり、男坂は少しきつく感じますが、もちろん女坂を選べば問題ありません。自分のペースでゆっくり登れば、息が切れて動けなくなるような急勾配はほとんどありませんよ。
休憩スポットやトイレも充実
登山中の不安の一つが、トイレや休憩場所の有無です。その点、1号路は観光ルートとしても整備されているため、道中の茶屋や展望台、薬王院の境内など、一息つける場所が豊富にあります。トイレも清潔に管理されている箇所が多いので、女性やお子様も安心です。
登山初心者が高尾山の難易度で失敗しないための3つの注意点

最後に、コース選び以外で初心者が気をつけたいポイントを3つお伝えします。これさえ押さえれば、高尾山登山の成功は目前です。
1. 自分の体力を過信しない
「みんな登っているから大丈夫だろう」と油断は禁物です。特に下山は、疲労で足がふらつき、膝に負担がかかりやすくなります。少しでも「疲れたな」と感じたら、無理せず立ち止まって休憩しましょう。ケーブルカーやリフトを片道だけ利用するのも、賢い選択肢の一つです。
2. 「スニーカーでOK」を鵜呑みにしない
確かに1号路であれば、普段履いている歩き慣れたスニーカーでも問題ありません。しかし、稲荷山コースなど土の道を歩く場合や、前日に雨が降った後などは、靴底が滑りやすくなっています。理想は、靴底に凹凸のあるトレッキングシューズやハイキング用のスニーカーです。安全のためにも、できるだけ滑りにくい靴を選びましょう。
3. 天候のチェックを怠らない
山の天気は非常に変わりやすいものです。出発前に必ず天気予報を確認し、少しでも天気が崩れる予報であれば、雨具の準備を忘れないでください。雨に濡れて体温が奪われると、一気に体力を消耗してしまいます。たとえ晴れ予報でも、念のために軽量の折りたたみ傘やレインウェアをリュックに入れておくと安心です。
高尾山登山の難易度は? まとめ
いかがでしたか?高尾山の難易度は、あなたが思っていたよりもずっと挑戦しやすいものだったのではないでしょうか。

大切なのは、自分のレベルに合ったコースを正しく選ぶこと。一番簡単な1号路なら、きっと誰もが笑顔で山頂にたどり着けるはずです。