高尾山のびわ滝コース(6号路)は、全長3.3kmの「水のコース」として知られ、小川や滝沿いを歩く涼しげなルートです。標高差は約399mで、所要時間は上り約100分、下り約80分とされています。
このコースは、自然豊かな環境の中でマイナスイオンを感じながら歩けるため、特に夏場に人気があります。また、途中には「琵琶滝」や「岩屋大師」などの仏教的なスポットもあり、自然と文化の両方を楽しめるのが特徴です。
登山口はケーブルカー清滝駅の左側の通路の奥に位置し、最初の10分ほどは舗装された道を進みます。その後、山道に入り、川沿いや飛び石を渡る箇所など、変化に富んだルートが続きます。
コースの特徴と見どころ
岩屋大師
岩屋大師は、登山口から約20分の場所にある洞窟で、弘法大師(空海)にまつわる伝説が残されています。この洞窟は、修験道の修行場としても知られ、訪れる人々に静寂と神秘的な雰囲気を提供します。

琵琶滝
琵琶滝は、修験道の行者が水行を行う場として知られる神聖な滝です。滝の周辺はひんやりとした空気に包まれ、夏場でも涼しさを感じられるスポットです。

大山橋
琵琶滝を過ぎると「大山橋」へと続きます。この区間は川に降りられる場所があり、水辺で休憩を取ることも可能です。また、途中には「粘板岩」という地質学的に興味深い岩石が観察できるポイントもあります。
飛び石と山頂への階段
コース後半には「飛び石」と呼ばれる沢を渡る箇所があり、ここでは足元に注意が必要です。その後、山頂に近づくにつれて急な階段が続きます。この階段は体力を要しますが、登り切った先には山頂からの絶景が待っています。
難易度と所要時間
- 難易度: ★★★★☆(中級者向け)
- 所要時間:
- 上り:約100分
- 下り:約80分
びわ滝コースは、川沿いや飛び石など足場が悪い箇所が多いため、しっかりとした登山靴が推奨されます。また、道幅が狭い箇所もあり、特に紅葉シーズンやゴールデンウィークなどの混雑時には一方通行規制が行われることがあります。
コース状況
- 道幅: 全体的に狭く、すれ違いには注意が必要。
- 足場: 川沿いや飛び石、急な階段が多く、滑りやすい箇所もあるため注意が必要です。
- トイレ: コース上にはトイレがありません。登山前に清滝駅や高尾山口駅で済ませておきましょう。
- 休憩ポイント: 大山橋付近やベンチが設置されている箇所で休憩が可能です。
服装と持ち物
- 服装: 動きやすい服装と滑りにくい登山靴が必須です。特に雨上がりは道がぬかるむため、防水性のある靴が望ましいです。
- 持ち物:
- 飲み物(夏場は1リットル以上推奨)
- 軽食やエネルギーバー
- タオルやティッシュ
- 雨具(天候の急変に備えるため)
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注意点
- 混雑: 紅葉シーズンやゴールデンウィークなどの繁忙期には混雑が予想されます。早朝や平日の登山がおすすめです。
- 滑りやすさ: 川沿いや飛び石の箇所は特に滑りやすいため、慎重に進む必要があります。
- 体力管理: 急な階段や足場の悪い箇所が続くため、無理をせず適宜休憩を取りながら進みましょう。
アクセス方法
- 電車: 京王線「高尾山口駅」下車。駅から徒歩10分で登山口に到着します。
- 車: 高尾山口周辺には駐車場が複数あります。料金は500~1500円程度が相場です。
まとめ
びわ滝コース(6号路)は、高尾山の中でも自然を存分に楽しめるルートです。川沿いや滝の涼しさを感じながら歩けるため、特に夏場におすすめのコースです。ただし、足場が悪い箇所や急な階段が多いため、しっかりとした準備が必要です。初めて高尾山を訪れる方でも、適切な装備と計画を立てれば十分に楽しむことができます。ぜひ、びわ滝コースで高尾山の自然と文化を体感してください!