先日(11月1日)、八王子市の小津町で開催されている「それぞれの秋展」に行ってきました。
「それぞれの秋展」は、3年前から春と秋の2回、「工房・野の人」の峰さんご夫妻が開催されているイベントです。
峰さんは植物で糸を染め、紐を組む仕事を20代からずっと続けて来られ、染色に使う植物が豊かな小津に工房を開かれました。
ずらりと並べられた組み紐は、色合いが繊細で、やさしくてとても美しい。
色違いの糸で組まれた紐の柄も、ため息が出るくらいきれいですね。
着物姿のお客様も多く、とても粋に着こなされているご年配の紳士が、「峰さんの組み紐に一目惚れして、ずっと愛用しているんですよ」と、話して下さいました。
ぎゅっと締めた後、少し緩む感じ。
良い紐は、これが絶妙で、締めつけ過ぎない着心地になるそうです。
遠方から峰さんの組み紐を求めて来られるお客様が多く、私が訪ねた日もとても賑わっていました。
他にも、フラワーリースの「くま花めがね」さん、陶器の森屋由美さん、「Leather and WooD Crafts」の八木さん他、暮らしを彩ってくれるすてきな作家作品に出会えました。
会場前の広いお庭には、テーブルと椅子が用意されていて、高尾あんぱん堂さんの手作りの美味しいパンや、炭火焙煎の珈琲を味わいながらゆっくり過ごすこともできました。
「工房・野の人」の峰さんご夫婦の写真も撮らせて頂きました。
ご夫婦で助け合いながら、大好きな組み紐に打ち込んで歳を重ねて行く、こんな素敵なご夫妻におやかりたいものです。
会場の前の道は「モリアオガエルの道」と呼ばれています。
人間は遠慮しながら通らないといけないですね。
この通り沿いに、立てているそれぞれの秋展の看板が目印。
同時開催「鉄のギャラリー」
「それぞれの秋展」と同時開催のザンスカール工房による「鉄のギャラリー」にもお邪魔しました。
ザンスカール工房の和田隆彦さんの個展には、過去何度もお邪魔したことがありますが、工房を訪れたのは今日が初めてです。
和田さんの作品は、おしゃれでハイセンスで大好きなのです。
鍛鉄という「熱した鉄を叩いたり曲げたりして成型する技術」による鉄製品を作られています。
工房の隣にはギャラリーがあり、予約をすればいつでも見ることができます。
八王子市街では、いちょうホールの1階ホールにも和田さん制作のベンチが置かれています。
オーダーメイドで、インテリアや門扉、郵便受けなどを作られていて、オーダーを頂くと現地に足を運び、その場に合うデザインを考えるそうです。
その理由は、「鍛鉄で作った作品は100年持つので、いつまでも飽きることのないものを提供したい」というもの。
大切に仕舞い込まないで、日頃から気にかけ使って欲しいのだと仰っていました。
風のひんやりする日なのに、その作品は、触れても全然冷たく無いのです。
和田さんの作品を、我が家にもお迎えしたいなあ。
▼ザンスカール工房さんは、八王子市長房町で展示会を開催中です。
期間:2020年11月6日(金)~11月10日(火)
時間:AM11:00 – PM5:00 (最終日は、PM4:00迄)
会場:白い画廊ポラン
住所:八王子市長房町1562-33
▼ザンスカール工房
住所:八王子市小津町200
TEL・FAX 042-651-6560
090-5813-5171 (和田)
定休日:不定休(事前に連絡ください。)
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