高尾山への電車アクセスを調べていると、必ず登場する二つの駅名があります。それは「高尾駅」と「高尾山口駅」。名前がとても似ているため、初めて訪れる方の多くが「どちらで降りればいいの?」と混乱してしまいます。
先に、絶対間違えてはいけない結論からお伝えします。
高尾山登山の玄関口、あなたが目指すべき駅は「京王線 高尾山口駅」です。

この記事では、なぜ「高尾山口駅」でなければならないのか、二つの駅の決定的な違いと、万が一間違えてしまった場合の対処法まで、誰にでも分かりやすく解説します。もう、あなたは駅選びで迷うことはありません。
決定的な違いは「登山口までの距離」
なぜこれほど「高尾山口駅」が強調されるのか。その理由は、二つの駅の場所を地図で見れば一目瞭然です。
「高尾駅」と「高尾山口駅」は、隣接しておらず、2km近くも離れています。徒歩にすると20分以上かかる距離です。そして、ケーブルカーの乗り場や主要な登山口があるのは、言うまでもなく「高尾山口駅」です。
二つの駅の役割比較表
駅名 | 京王線 高尾山口駅 | JR・京王線 高尾駅 |
役割 | 高尾山の観光拠点・玄関口 | JR中央線と京王線の乗換駅 |
改札を出た先の景色 | 登山口、お土産屋、食事処、温泉 | バスロータリー、甲州街道 |
高尾山までのアクセス | 徒歩5分(清滝駅まで) | 電車で1駅(約3分)、徒歩20分以上 |
駅舎の特徴 | 建築家・隈研吾氏設計の美しい木のデザイン | 歴史を感じるデザイン |
あなたが目指す駅 | ◎ こちらです | △ ここではありません |
高尾山に登るという目的において、「高尾駅」はあくまで通過点、あるいは乗り換えのための駅です。最終目的地は、登山口(Trailhead)を意味する「山口」がついた「高尾山口駅」だと覚えておきましょう。
間違えて「高尾駅」で降りてしまった時の対処法
もし、うっかり「高尾駅」で改札を出てしまっても、慌てる必要はありません。最も簡単で早いリカバリー方法は、再び京王線に乗って一駅だけ移動することです。

対処法:京王線に乗り換える
JR中央線で到着した場合も、京王線で間違えて降りてしまった場合も、対処法は同じです。
- 京王線の乗り場へ向かう
JRの改札を出てしまった場合は、一度京王線の改札へ向かい、切符(ICカードにチャージ)を買います。 - 「高尾山口行き」の電車に乗る
高尾駅が終点の電車も多いため、必ず行き先を確認しましょう。 - 一駅、約3分で「高尾山口駅」に到着
料金は初乗り運賃の140円(ICカード)かかりますが、歩いて20分かけて体力を使うより、遥かに賢明な選択です。
あなたを迎える玄関口「高尾山口駅」の魅力
無事に「高尾山口駅」に到着すれば、そこはもう高尾山観光の始まりです。この駅は、単なる交通の拠点ではなく、訪れる人の気分を高めてくれる魅力にあふれています。

建築家・隈研吾氏が手がけた美しい駅舎
2015年にリニューアルされた駅舎は、新国立競技場などを手がけた世界的建築家・隈研吾氏によるデザインです。高尾山の杉並木をイメージした大きな屋根が特徴で、木材をふんだんに使った温かみのある空間が、訪れる人々を出迎えてくれます。
駅直結!登山の疲れを癒す温泉施設
高尾山口駅の最大の魅力の一つが、改札のすぐ隣に温泉施設があることです。下山後、汗や泥で汚れた体をすぐに洗い流し、疲れを癒せるのは最高の贅沢と言えるでしょう。
施設名 | 京王高尾山温泉 極楽湯 |
住所 | 〒193-0844 東京都八王子市高尾町2229-7 |
電話番号 | 042-663-4126 |
公式サイト | https://www.takaosan-onsen.jp/ |
特徴 | 駅直結。露天風呂や食事処も完備。 |
まとめ
高尾山登山の成功は、正しい駅を選ぶことから始まります。
- 目指すべきは、登山口の目の前にある「京王線 高尾山口駅」
- 「高尾駅」は、あくまでJR線からの乗換駅
- 万が一間違えても、慌てず京王線で一駅移動すればOK

これで、もうあなたは駅選びに迷うことはありません。「高尾山口駅」の改札を抜け、素晴らしい高尾山の一日をスタートさせてください。
※料金・時刻・営業時間等は変更される場合があります。最新情報は各事業者の公式サイトでご確認ください。
※2025年7月時点の情報に基づいています。