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雨や雪の日の高尾山はどう楽しむ?冬の積雪時期と登山の注意点

天気

天気予報に並んだ、傘や雪だるまのマーク。
「楽しみにしていた高尾山、今回は諦めるしかないか…」
多くの人がそう考えてしまう、雨や雪の日の登山。しかし、実はこれ、いつもとは全く違う、高尾山のもう一つの美しい顔に出会える特別なチャンスなのです。

もちろん、晴天の日と同じ感覚では危険が伴います。しかし、正しい知識と万全の準備さえあれば、悪天候の日は、静かで、幻想的で、忘れられない思い出になる可能性を秘めています。

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この記事では、雨の日と雪の日の高尾山の楽しみ方と、安全を確保するための必須装備、そして絶対に守るべき注意点を徹底解説します。

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雨の日の高尾山 楽しみ方と注意点

雨の日の高尾山は、登山者がぐっと減り、驚くほど静かです。雨に濡れてしっとりと輝く木々の緑、霧に包まれて浮かび上がる薬王院の伽藍。それはまるで、水墨画の世界に迷い込んだかのような、幻想的な光景です。

画像はイメージです

雨天時のコースは「1号路」が安全

雨の日に最も重要なのは、コース選びです。滑りやすい土の道である6号路や稲荷山コースは、転倒のリスクが非常に高くなるため、避けることを強く推奨します。道が舗装されている1号路を選びましょう。

雨の日登山の必須装備

快適に、そして安全に楽しむためには、以下の装備が不可欠です。コンビニのビニール傘やポンチョでは代用できません。

装備なぜ必要か?
レインウェア(上下セパレート)体が濡れて体温が奪われるのを防ぐ最重要アイテム。透湿性のある素材だと、内側の蒸れも防げて快適。
防水性の高い靴ゴアテックス(GORE-TEXR)などの防水素材を使ったハイキングシューズが最適。靴下が濡れると、不快なだけでなく、靴擦れの原因にもなります。
ザックカバーザック(リュック)と中の荷物が濡れるのを防ぎます。
着替え・タオル予備のシャツや靴下。下山後に着替えれば、風邪をひくリスクを減らせます。

冬の高尾山 雪景色と積雪シーズンの注意点

高尾山では、年により異なりますが1月から2月にかけて雪が積もることがあります。雪に覆われた高尾山は、普段の賑わいが嘘のように静まり返り、凛とした空気に包まれます。木々に積もった雪(樹氷)がきらめき、動物の足跡が雪上に残る様子は、冬にしか出会えない特別な景色です。

画像はイメージです

雪山ハイキングの最重要装備「チェーンスパイク」

雪道の歩行で、スニーカーや普通の登山靴は絶対にNGです。圧雪された道や凍結した場所では、面白いほど滑り、転倒すれば大怪我に繋がりかねません。

必ず、靴の上から装着する滑り止め「チェーンスパイク(軽アイゼン)」を準備してください。これは、高尾山レベルの雪山ハイキングにおける生命線とも言える装備です。スポーツ用品店のアウトドアコーナーなどで購入できます。

その他の冬装備

  • 服装: 防水性の高いアウターとパンツが必須です。雪で濡れると、体温は急速に奪われます。
  • 手袋: 防水性のある冬用グローブを選びましょう。
  • サングラス: 雪からの照り返しは、想像以上に強く、目を傷める可能性があります。
  • 温かい飲み物: 魔法瓶(サーモス)に入れた温かいお茶やスープは、冷えた体を芯から温めてくれます。

悪天候時に絶対守るべき安全の鉄則

雨の日も雪の日も、安全に楽しむためには共通のルールがあります。

高尾山口駅の登山届提出箱
  • 単独行は避ける: 悪天候時は、万が一の際に助けを呼べない単独での登山は、なるべく避けましょう。
  • 時間に十分すぎるほどの余裕を持つ: 視界が悪く、足元も不安定なため、晴天時よりも大幅に時間がかかります。常に「早め早め」の行動を心がけ、遅くとも15時には下山を開始することをおすすめします。特に冬季は日没が早いため、さらに早めの行動を心がけてください。
  • ヘッドランプは必ず持参する: 冬は日没が早く、悪天候時は日中でも暗くなります。ヘッドランプは必須です。
  • 登山計画書(登山届)を提出する: 高尾山周辺には登山計画書を提出できる場所があります。万が一の遭難時に、あなたの命を救う重要な情報となります。詳細は管轄の高尾警察署(042-621-0110)にお問い合わせください。

下山後の癒しスポット「京王高尾山温泉 極楽湯」

冷えた体を温めるのに、温泉ほど最適な場所はありません。高尾山口駅直結の温泉施設「京王高尾山温泉 極楽湯」は、悪天候の日の登山者にとって、まさに天国のような存在です。

高尾山口駅から温泉への直通ルート
項目詳細
施設名京王高尾山温泉 極楽湯
所在地〒193-0844 東京都八王子市高尾町2229番7
電話番号042-663-4126
営業時間8:00~22:30(最終入館21:45)
定休日年中無休
料金(平日)大人1,100円、子供550円
料金(土日祝)大人1,300円、子供650円
回数券10枚綴り9,000円
アクセス京王線高尾山口駅から徒歩1分
駐車場約110台(温泉利用者は3時間まで無料)
公式サイトhttps://www.takaosan-onsen.jp

まとめ

雨や雪の日の高尾山は、決して「コンディションが悪い日」ではありません。それは、静けさと幻想的な美しさに満ちた、「特別なコンディションの日」なのです。

  • 雨の日は「1号路」で、幻想的な雰囲気を楽しむ。
  • 雪の日は「チェーンスパイク」を装着し、白銀の世界を歩く。
  • 適切な装備と、時間に余裕を持った計画が、安全の鍵。
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いつもとは違う高尾山の素顔に会いに、万全の準備をして出かけてみてはいかがでしょうか。ただし、少しでも危険を感じたら引き返す、その勇気を忘れずに。


【緊急時連絡先】

  • 高尾警察署:042-621-0110

※注意事項

  • 気象条件や施設の営業時間等は変更される場合があります。最新情報は各施設の公式サイトでご確認ください。
  • 登山は自己責任で行い、気象条件が悪い場合は無理をせず引き返してください。
  • この記事の情報は2025年7月時点のものです。

※積雪については、年により有無や時期が大きく異なります。近年は雪が少ない年も多いため、最新の気象情報をご確認ください。

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