2026年(令和8年)、新しい年の幕開け。都心から約1時間でアクセスできる霊山・高尾山は、例年多くの参拝客で賑わいますが、2026年は少し様子が違います。
実は2026年は、60年に一度巡ってくる「丙午(ひのえうま)」という特別な年。火のエネルギーが最も高まるこの年は、護摩(火の儀式)を行う高尾山薬王院のパワーが最大化すると言われています。
しかし、その注目度の高さゆえに、例年以上の激しい混雑も予測されます。「行ってみたけれど、人の多さに疲れてご利益どころじゃなかった……」とならないために。

本記事では、最新の調査データに基づき、2026年高尾山初詣の「混雑を避ける具体的な時間帯」「限定授与品」「絶対にしてはいけないNG行動」を徹底解説します。
▼記事を読むのが面倒な人のためにAI解説動画を作りました。読み間違いはご容赦くださいませ。
なぜ2026年の高尾山初詣は「特別」なのか?

2026年の干支は「午(うま)」ですが、十干十二支でいうと「丙午(ひのえうま)」にあたります。これは60年に一度しか訪れない希少な巡り合わせです。
60年に一度の「火のエネルギー」
「丙(ひのえ)」も「午(うま)」も、陰陽五行説では「火」の性質を持っています。つまり、2026年は火の気が重なる、強烈なエネルギーを持つ年となります。
高尾山薬王院のご本尊・飯縄大権現(いづなだいごんげん)に捧げる祈りは、煩悩を焼き尽くす「御護摩(おごま)」という火の修行が中心です。
- 丙午(火の年)× 御護摩(火の儀式)
この相乗効果により、2026年の高尾山は、厄除けや開運の力が例年以上の高まりを見せると考えられています。特に「現状を打破したい」「強力な後押しが欲しい」と願う方にとって、これ以上のパワースポットはないでしょう。
午年にちなんだ「限定授与品」を見逃すな

2026年は「物事が『うま』くいく」「幸運が駆け込んでくる」とされる午年です。薬王院では例年、干支にちなんだ限定御朱印や授与品が用意されますが、2026年は特に注目のアイテムが登場する見込みです。
| 注目アイテム | 特徴・ご利益 | 備考 |
|---|---|---|
| 限定御朱印 | 金色の紙や午の印をあしらった特別仕様 | 混雑時は書き置き対応の可能性大 |
| 破魔矢・熊手 | 「魔を破る」「福をかき集める」正月の定番 | 2,000円~10,000円程度 |
| 天狗の縁起物 | 打出の小槌や天狗の団扇モチーフ | 新年の決意表明に最適 |
【2026年最新】混雑回避のためのタイムスケジュール攻略

「いつ行けば空いていますか?」
この質問への回答は、「皆が食事をしている時間か、寝ている時間を狙え」です。2026年のカレンダー(1月1日は木曜日)と御護摩の時間割に基づいた、具体的な攻略法を伝授します。
狙い目は「元旦の2:00」と「早朝6:00」
薬王院の新春御護摩修行の時間割には、混雑を分散させる工夫が見られます。2026年も大きく変わらないと見込まれますが、直前に公式サイトで確認してください。
表:新春御護摩修行の主要タイムテーブル(公式HPの時間をもとに作成)
| 日程 | おすすめの時間帯(護摩開始時刻) | 混雑度(目安) | 狙い目の理由 |
|---|---|---|---|
| 1月1日 | 2:00 | ★★★ | 0時のカウントダウン組が去った直後の「エアポケット」的時間 |
| 1月1日 | 6:00 | ★★★★ | ご来光待ちの登山客と入れ違いになるタイミング |
| 1月2日 | 6:00 | ★★ | 【推奨】早朝6時開始。日中の大混雑(10時~14時)を避けて参拝できるベストタイム |
| 1月3日 | 16:00 | ★★ | 帰路につく客が多く、境内が落ち着きを取り戻す夕暮れ時 |
参考:初詣・新春特別開帳大護摩供のご案内(薬王院の公式HP)
混雑のピークタイム(避けるべき時間)
以下の時間帯は、ケーブルカーの待ち時間がトップシーズンで60~90分になる例もあり、参拝までに数時間を要する覚悟が必要です。
- 元旦未明(3:00~5:30):ご来光を目指す層が殺到。
- 三が日の日中(10:00~14:00):家族連れや観光客が集中し、飲食店も満席。
賢い参拝プラン:早朝ずらし作戦
最も推奨するのは、1月2日または3日の早朝6時~8時に到着するプランです。
- 6:00~7:00:高尾山口駅到着。朝日を浴びながら、清々しい空気の中で登山(または始発ケーブルカー利用)。
- 8:00~9:00:薬王院で比較的スムーズに参拝・護摩祈祷。
- 10:00:混雑が始まる前に下山し、山麓で温泉(極楽湯)や早めのランチを楽しむ。
このスケジュールなら、ストレスなく「午年の強力なご利益」を受け取る可能性が高まります。
初日の出(ご来光)を目指す人への「警告」

2026年の初日の出時刻は東京で6:50頃と予測されますが、山頂でその瞬間を迎えるのは至難の業です。高尾山山頂では数分前後する可能性があります。
山頂は「午前2時」に規制開始の可能性!
高尾山頂の大見晴園地はキャパシティに限りがあるため、事故防止のために警察による入場規制(ロックアウト)が行われます。
- 規制開始の目安:例年、午前2:00~3:00頃。
- 実態:この時間を過ぎると、薬王院の奥や4号路との分岐点で道が封鎖され、山頂へ進めなくなります。
つまり、通常ダイヤの朝5時台以降から動き始める場合は、山頂のご来光には間に合いません。山頂で見るには、大晦日の深夜から入山し、氷点下の寒空の下で数時間待機する装備と体力が必要です。終夜運転の列車を使えば1時台到着も可能です。
狙い目の「ご来光・代替スポット」
山頂に入れない場合、以下のスポットが優秀です。
- 霞台展望台(ケーブルカー高尾山駅付近)
都心方面(東側)の視界が開けており、スカイツリーと太陽のコラボが見られます。トイレや自販機が近く便利。 - 金比羅台(1号路途中)
徒歩登山者しか通らない場所で、ケーブルカー利用者が意外と見落とす穴場。ただし近年は認知度が上がっています。
アクセスと駐車場:車で行くと「地獄」を見る理由

結論から申し上げます。正月三が日の高尾山へ、車で行くことは推奨しません。
国道20号線の渋滞と駐車場不足
高尾山麓の駐車場(市営駐車場80台+薬王院祈祷殿250台など、合計300台強)は、年末年始に早朝のうちに満車になる傾向が強いです。
結果、空き待ちの車列が国道20号(甲州街道)を埋め、高尾山IC周辺まで渋滞が発生しやすくなります。
電車が「正解」:京王線の特別ダイヤを活用せよ
京王線は初詣客のために、2024-2025年シーズンでは最強の布陣で輸送体制を整えました。2026年は以下のニュースリリースをご確認ください。
参考:大晦日に京王線新宿~高尾山口間で終夜運転を実施(京王電鉄のニュースリリースより)
大晦日~元旦の終夜運転
大晦日の深夜から元旦の早朝にかけて、以下の区間でのみ電車が動きます。
- 実施日時: 2025年12月31日(水)~2026年1月1日(木・祝)
- 運行区間: 京王線 新宿駅 ~ 高尾山口駅 間
- 運行間隔: 各駅停車を概ね60分間隔で運行
臨時座席指定列車「京王ライナー迎春号」
新宿から高尾山口(高尾山)へ直行する座席指定列車が計4本運行されます。確実に座って移動したい場合におすすめです。
- 運行区間: 京王線 新宿発 → 高尾山口行
- 座席指定料金: 410円(別途乗車券が必要)
- 座席数: 436席(満席になり次第終了)
時刻表(新宿発 → 高尾山口着)
| 号数 | 新宿発 | 明大前発 | 府中着 | 高尾山口着 |
| 67号 | 1:00 | 1:07 | 1:20 | 1:47 |
| 69号 | 2:00 | 2:07 | 2:20 | 2:47 |
| 71号 | 2:50 | 2:57 | 3:10 | 3:37 |
| 73号 | 4:05 | 4:12 | 4:25 | 4:52 |
「京王チケットレスサービス」への事前登録がおすすめ!
チケットは例年12月24日から発売ですが、争奪戦必至です。「京王チケットレスサービス」への事前登録を済ませておきましょう。
登録済み利用者はアプリ上で迅速に予約でき、当日券売機待ちを避けられます。
- 事前登録で京王アプリから座席指定券を即時購入可能、67・69・71号は12月24日朝9時から、73号は12月25日から販売開始。
- チケットレスでQRコード表示、改札通過がスムーズで混雑時でも有利。
- 未登録者は駅の券売機や窓口が必要で、品切れリスクが高い。
登録方法
京王アプリをダウンロードし、メールアドレスなどで無料登録。クレジットカード情報を事前入力するとさらに便利です。詳細は京王電鉄公式サイトのライナーページで確認を。
参拝後の楽しみ:冷えた体を温める「高尾山グルメ」
厳しい寒さの中での参拝後、温かいグルメは生き返るような美味しさです。
絶対に食べたい「天狗焼」

ケーブルカー高尾山駅横の「高尾山スミカ」で販売されている「天狗焼」は、高尾山名物ナンバーワン。
外はカリッ、中はモチッとした生地に、甘さ控えめの黒豆あんがぎっしり。元日やハイシーズンには長蛇の列ができ、購入に時間がかかることがあります。
名物「とろろ蕎麦」の攻略

山麓や参道には多くの蕎麦屋がありますが、三が日のランチタイム(11:00~14:00)は30~60分待ちになることも多く、行列覚悟です。
混雑を避けるなら、10時台の「早めのランチ」か、下山後の15時以降にずらすのが鉄則です。
まとめ:2026年高尾山初詣 成功の3ヶ条
最後に、2026年の初詣を最高のものにするためのポイントをまとめます。
- 「丙午」のパワーを意識せよ
60年に一度の火のエネルギーを味方につけるため、御護摩修行の時間に合わせて参拝する。 - 「車」は捨てよ
渋滞で時間を浪費するより、電車(京王ライナー等)で快適に移動し、現地での時間を有効に使う。 - 「時間」をずらせ
元旦深夜のピークを避け、1月2日の早朝(6:00~)や夕方を狙うことで、混雑ストレスを最小限にする。

準備と対策さえしっかりしていれば、高尾山はあなたを温かく迎え入れ、2026年の素晴らしいスタートを約束してくれるはずです。暖かく歩きやすい服装で、良いお参りを!

