「高尾山の紅葉、どこで見るのが一番きれいなの?」
一口に高尾山と言っても、その表情は場所によって全く異なります。荘厳な寺院と紅葉が織りなす定番の絶景から、知る人ぞ知る静寂の穴場まで、その魅力は尽きません。
この記事では、高尾山を知り尽くした編集部が厳選した12の絶景紅葉スポットを、定番から穴場まで余すところなくご紹介します。

あなたの「見たい景色」がきっとここにあります。
▼記事を読むのが面倒な人のためにAI解説動画を作りました。読み間違いはご容赦くださいませ。
【定番スポット】まずは押さえたい!王道の絶景
多くの人が訪れる場所には、それだけの理由があります。高尾山の紅葉のハイライトをまずはチェックしましょう。
1. 薬王院 山門周辺:荘厳な建築と深紅の共演

高尾山信仰の中心地、薬王院。朱塗りの山門や天狗像を、燃えるようなカエデが彩る光景は、まさに日本の秋を象徴する荘厳な美しさです。石段に舞い落ちた「敷き紅葉」も風情があります。
- ベストタイム&楽しみ方:
人が少ない平日の朝8時台が狙い目。逆光になりにくい午前中に訪れ、線香の香りと共に静かに鑑賞しましょう。 - アクセス: 1号路
2. もみじ台:名前の通りの紅葉天国

山頂から10分ほど奥に進んだ展望エリア。その名の通りモミジの大木に囲まれ、360度の紅葉パノラマが広がります。茶屋で名物のなめこ汁をすすりながら眺める紅葉は格別です。
- ベストタイム&楽しみ方:
空気が澄んだ日には富士山と紅葉の共演が見られます。お昼時は混雑するので、少し時間をずらすのがおすすめ。 - アクセス: 1号路から山頂経由
3. ケーブルカー沿線:「動く展望台」からの紅葉トンネル

日本一の急勾配を登るケーブルカーの車窓は、約6分間の特別な展望台。麓から中腹へと移り変わる紅葉のグラデーションを、トンネルを抜けるように楽しめます。
- ベストタイム&楽しみ方:
おすすめの座席は進行方向に向かって右側の窓側。山肌の紅葉が間近に迫ってきます。 - アクセス: ケーブルカー
4. 山頂展望台:富士山と紅葉の圧巻コラボ

高尾山の山頂からは、美しい紅葉の向こうに富士山の雄大な姿を望むことができます。特に秋から冬にかけては空気が澄み、より鮮明に見えるチャンスが増えます。
- ベストタイム&楽しみ方:
最高の写真を撮るなら、空気が澄んだ晴天の午前中が必須。多くのコースのゴール地点なので、記念撮影にも最適です。 - アクセス: 1号路, 稲荷山コースなど
【穴場スポット】静かに楽しむ、通の選択
喧騒を離れて、自分だけの紅葉を見つけに行きませんか?
5. 仏舎利塔:白と赤の美しいコントラスト

1号路の喧騒から少し外れた、静寂に包まれた穴場。タイ様式の白い仏塔と、燃えるような紅葉のコントラストが息をのむ美しさです。落ち着いて紅葉を楽しみたい人に心からおすすめします。
- ベストタイム&楽しみ方:
人が少ないのでどの時間帯でも比較的静か。ゆっくりと写真を撮りたい方に最適です。 - アクセス: 1号路の途中
6. 4号路 みやま橋:森に浮かぶ紅葉の吊り橋

高尾山唯一の吊り橋。森の中に架かる橋と、周囲を彩るカエデやブナの紅葉は最高の被写体です。少しスリリングな体験が、紅葉狩りをさらに思い出深くしてくれます。
- ベストタイム&楽しみ方:
橋の上は混雑しやすいので、譲り合って撮影を。北斜面にあるため、他の場所より少し早めに見頃を迎えます。 - アクセス: 4号路
7. 6号路 沢沿い:マイナスイオンと神秘の紅葉

ひんやりとした空気と水の音に癒される「水のコース」。沢沿いの湿度の高い環境で育ったカエデは、うっとりするほど色鮮やかです。苔むした岩と紅葉の組み合わせも神秘的。
- ベストタイム&楽しみ方:
紅葉シーズンの混雑期には、午前8時~午後2時まで登り一方通行規制が実施される場合があります。足元が悪い場所もあるため、トレッキングシューズが必須です。 - アクセス: 6号路
8. 3号路 かつら林:黄金色の静寂な森
最も人が少なく、静かな森歩きが楽しめる穴場コース。大正時代末期から昭和初期にかけて植林されたカツラの木々が、甘い香りを漂わせながら美しいやまぶき色に染まります。
- ベストタイム&楽しみ方:
華やかな赤色ではなく、落ち着いた黄葉を楽しみたい方に。鳥の声に耳を澄ませながら、のんびり歩くのがおすすめです。 - アクセス: 3号路
【健脚向け】足を延ばして出会う特別な景色
9. 金比羅台展望台

1号路の序盤にある、見晴らしの良い展望台。眼下に広がる紅葉と、遠く新宿副都心まで見渡せるパノラマが魅力です。
10. 稲荷山展望台

稲荷山コースの途中にある展望台。ハードな登りのご褒美として、素晴らしい景色が待っています。
11. 一丁平
山頂からさらに奥高尾へ30分ほど歩いた場所にある広場。広々とした空間で、大きなカエデの木の下でお弁当を広げるのに最適です。
12. 城山

一丁平からさらに30分。茶屋があり、なめこ汁を味わいながら相模湖方面の絶景と紅葉を楽しめます。
まとめ:お気に入りのスポットを見つけて、計画を立てよう
高尾山には、あなたの好みやレベルに合わせて選べる、多種多様な紅葉スポットがあります。
- 王道の華やかさを楽しみたいなら → 薬王院、もみじ台
- 静かに紅葉と向き合いたいなら → 仏舎利塔、3号路
- 冒険と絶景を求めるなら → 4号路の吊り橋、6号路の沢沿い

この記事を参考に、あなただけの「絶景めぐりルート」を計画して、最高の高尾山紅葉狩りを実現してください。
【重要な注意事項】
※営業時間、料金、通行規制等は変更される場合があります。最新情報は各施設の公式サイトでご確認ください。
※紅葉の見頃は気候条件により年によって変動します。
※混雑期には登山道の通行規制が実施される場合があります。事前に東京都高尾ビジターセンターの情報をご確認ください。