高尾山の稲荷山コースは、南側の尾根を通る全長3.1kmの登山道で、標高差は約399mです。このコースは高尾山の中でも最も「登山らしい」ルートとして知られ、急な登りや階段が多く、体力を要するコースです。稲荷山コースの登山口は京王線「高尾山口駅」から徒歩5分ほどの場所にあり、ケーブルカー清滝駅の左側に位置しています。
稲荷山コースは、2023年に改修工事が完了し、木製の階段が多く設置されるなど、以前よりも歩きやすくなりました。それでも、急な勾配や滑りやすい箇所があるため、登山初心者にはやや挑戦的なコースとされています。
コースの特徴と見どころ

稲荷山展望台
コースの中間地点に位置する稲荷山展望台は、東京都心やスカイツリー、新宿の高層ビル群を一望できる絶景スポットです。天気が良ければ筑波山も見えることがあります。展望台にはベンチが設置されており、休憩に最適な場所です。

尾根道の明るさ
稲荷山コースは南側の尾根を進むため、日当たりが良く、明るい雰囲気が特徴です。人工林のスギやヒノキ、広葉樹のコナラやクヌギなど、植生の変化も楽しめます。

山頂からの眺望
山頂に到達すると、富士山や丹沢山地などの雄大な景色が広がります。特に冬場は空気が澄んでおり、よりクリアな眺望が期待できます。

難易度と所要時間
- 難易度: ★★★★☆(中級者向け)
- 所要時間:
- 上り:100分
- 下り:80分
稲荷山コースは高尾山の中でも最もハードなコースとされ、特に登山口から稲荷山展望台までの急な登りが体力を要します。ただし、展望台以降は比較的なだらかな道が続きます。
コース状況
- 道幅: 比較的広いが、山頂付近では狭くなる箇所もあり。
- 階段: 木製の階段が多く設置されており、特に山頂手前には200段以上の急な階段が続きます。
- 道の状態: 木の根が露出している箇所があり、雨上がりは滑りやすいので注意が必要です。
- トイレ: コース上にはトイレがありません。登山前に高尾山口駅や清滝駅で済ませておく必要があります。

服装と持ち物
- 服装: 動きやすい服装(登山用でなくても可)。スニーカーでも登れるが、滑りにくいトレッキングシューズが推奨されます。
- 持ち物:
- 飲み物(夏場は1リットル以上推奨)
- 軽食やエネルギーバー
- タオルやティッシュ(万が一のケガや汚れに備えて)
- 雨具(天候の急変に備えるため)
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注意点
- 混雑: 高尾山は世界一登山者数が多い山として知られ、特に週末や祝日は非常に混雑します。早朝や平日の登山がおすすめです。
- 滑りやすさ: 雨天時や雨上がりは道がぬかるみやすく、滑りやすい箇所が多いため注意が必要です。
- 体力管理: 急な登りが続くため、無理をせず適宜休憩を取りながら進むことが重要です。
アクセス方法
まとめ
稲荷山コースは、高尾山の中でも自然を満喫しながら本格的な登山気分を味わえるルートです。急な登りや階段が多いものの、展望台や山頂からの眺望はその苦労を忘れさせてくれるほどの絶景です。初めて高尾山を訪れる方でも、しっかりと準備をすれば十分に楽しむことができます。ぜひ、稲荷山コースで高尾山の魅力を存分に体感してください!