高尾山へのお出かけ当日。家を出る前に天気予報をチェックして、「今日の服装、これで本当に大丈夫かな?」と不安になった経験はありませんか?
それもそのはず、高尾山の天気と気温には、街中と同じ感覚では対応できない、特有の注意点が存在します。この記事は、そんなあなたの出発直前の不安を解消するための「最終チェック・ポータル」です。

信頼できる天気予報の確認方法から、現地の”今”がわかるライブカメラ、気温に合わせた服装の早見チャートまで、高尾山の天気と服装に関するすべてを、ここに集約しました。
はじめに:その服装で大丈夫?高尾山の天気と気温の注意点
まず、絶対に知っておくべき高尾山の気候の基本が2つあります。
一つは、「麓と山頂では気温が違う」ということです。一般的に、標高が100m上がると気温は約0.6℃下がります。高尾山の標高差は約400m(登山口から山頂まで)なので、山頂は麓よりも約2~3℃気温が低いと覚えておきましょう。麓が暖かくても、山頂で風に吹かれると肌寒く感じることがあります。
もう一つは、「山の天気は変わりやすい」ということ。さっきまで晴れていたのに、急に霧が出てきたり、雨がぱらついたりするのは、山では日常茶飯事です。この2つのポイントを念頭に置いて、準備を進めることが重要です。
【出発前に最終確認】高尾山のピンポイント天気予報
天気予報は、テレビや新聞の大まかなものではなく、登山に特化したピンポイント予報を確認するのが最も確実です。

登山者向けの天気予報サイトでは、山頂の気温や風速、登山に適しているかの指数(登山指数)など、より専門的な情報を得ることができます。出発の朝だけでなく、前日にも確認しておくと、心の準備もできます。
登山者におすすめの天気予報サイト
- てんきとくらす: 「登山指数」がA/B/Cで示され、登山の快適度が直感的にわかります。
- ウェザーニュース: ピンポイント天気で、麓と山頂の天気を分けて見ることができます。
- tenki.jp: 麓(八王子市)と山頂の天気を比較しやすいのが特徴です。
各サイトの詳しい見方や、どのサイトが一番当たるのか?といった比較については、別記事の「当たるのはどれ?高尾山の天気予報サイト徹底比較!」で詳しく解説しています。
ライブカメラで見る!高尾山の”今”の様子
「予報は晴れだけど、本当に晴れてる?」「霧は出ていないかな?」
そんな時に絶大な効果を発揮するのが、現地に設置されたライブカメラです。

ライブカメラを見れば、リアルタイムの空模様や霧の有無、さらには人の混み具合まで、予報の数字だけではわからない「生の情報」を確認できます。家を出る直前にチェックするだけで、服装の最終判断や、持っていく上着を決めるのに非常に役立ちます。
高尾山周辺に設置されたライブカメラの場所やリンクは、別記事の「高尾山のライブカメラ映像まとめ」で一覧にしてご紹介しています。
【早見チャート】気温と服装の基本コーディネート
その日の予想気温に合わせて、どんな服装を準備すれば良いのか。季節ごとの目安をチャートにまとめました。基本は、脱ぎ着しやすい「重ね着(レイヤリング)」です。

季節 | 麓の予想最高気温 | 服装の基本スタイル |
---|---|---|
春(3~5月) | 15℃~20℃ | 長袖シャツ + 薄手のフリース or ウインドブレーカー |
夏(6~9月) | 25℃以上 | 速乾性の半袖Tシャツ + 羽織れる薄手の長袖シャツ |
秋(10~11月) | 15℃~20℃ | 長袖シャツ + フリースジャケット |
冬(12~2月) | 10℃以下 | 保温性の高い肌着 + フリース + ダウン or 防寒ジャケット |
※これらの気温は目安であり、実際の気温は気象条件により変動します。最新の天気予報を必ず確認してください。
各月の詳細な気候の特徴や、男女別の具体的なコーディネート例は、別記事の「【月別】高尾山登山の服装と気温を徹底ガイド」で詳しく解説しています。
これだけは知っておきたい!天気と服装のQ&A

- Q天気予報が雨でも、登れますか?
- A
1号路のような舗装されたコース(薬王院までは舗装されていますが、薬王院から山頂までの一部区間は山道となります)であれば、しっかりとしたレインウェアと滑りにくい靴があれば登ることは可能です。ただし、視界が悪くなり、道も滑りやすくなるため、初心者の方にはおすすめできません。無理は禁物です。
- Q冬は雪が積もりますか?
- A
年にもよりますが、1月~2月にかけては山頂付近で雪が積もることがあります。積雪や路面凍結がある場合は、靴に装着する「チェーンスパイクや軽アイゼンなどの滑り止め装備」が必須となります。
- Q「てんきとくらす」の登山指数C判定の日は、やめたほうがいいですか?
- A
「C判定」は、風が強い、雨が降るなど、登山には適さない気象条件であることを示します。特に初心者のうちは、安全を最優先し、C判定の日の登山は中止するのが賢明です。
雨や雪の日の楽しみ方や注意点については、別記事の「雨や雪の日の高尾山はどう楽しむ?冬の積雪時期と登山の注意点」で詳しく解説しています。
まとめ
高尾山の天気と服装の準備は、ポイントさえ押さえれば決して難しくありません。
- 麓と山頂には気温差があることを意識する。
- 出発前には、必ず登山向けの「ピンポイント予報」と「ライブカメラ」をチェックする。
- 服装は、脱ぎ着しやすい「重ね着」を基本に、気温に合わせて調整する。

この記事をあなたの「お出かけ前のしおり」として活用し、万全の準備を整えて、安全で快適な高尾山での一日をお過ごしください。