高尾山といえば、四季折々の美しい景色や多様なハイキングコースで多くの人を魅了するスポットですが、その中で静かに長い歴史を刻んできた茶屋があることをご存じでしょうか?
「やまびこ茶屋」は、1945年(昭和20年)の創業以来、登山者や参拝者にとっての憩いの場であり続けています。山頂付近の少し奥まった場所に佇むこの茶屋は、昭和レトロな雰囲気が漂う隠れ家的存在。木々に囲まれた静かな空間でいただく料理は、疲れた体と心をじんわり癒やしてくれます。
この記事では、やまびこ茶屋の歴史や魅力、人気メニュー、アクセス情報まで、訪れる際に知っておきたいポイントをたっぷりとご紹介します。高尾山を訪れるなら、ぜひプランに組み込みたいこの茶屋の魅力を一緒に探ってみましょう!
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やまびこ茶屋の概要
創業年と場所
- 創業: 1945年(終戦の年)
- 場所: 高尾山の山頂(599m)から少し下った、木々に囲まれた静かなエリア
「やまびこ茶屋」は、戦後間もない頃から70年以上にわたり多くの登山客を見守ってきた歴史ある茶屋です。高尾山には年間300万人以上もの人が訪れますが、山頂エリアの中でもこちらは少し奥まった場所に建っているため “隠れ家的” な雰囲気が魅力。レトロな山小屋風のたたずまいに加え、スタッフさんの温かい接客も評判です。
昭和レトロの魅力あふれる店内
店内は木のぬくもりを感じる造りで、座敷・テーブル席・テラス席と多彩なスタイルの席が用意されています。ちょっと腰かけるだけで、どこか懐かしい昭和の雰囲気を思い出す方も多いのではないでしょうか。
- テラス席: 周囲を覆う緑の木々と、やわらかな日差しが心地いいスポット。特に風が爽やかな季節はおすすめで、木漏れ日の中で食事をいただける贅沢感が味わえます。
- 店内席: 雨の日でも安心な広々空間。天井には昔ながらの装飾があり、レトロ好きにはたまらないムードです。
こんな方におすすめ
- 「静かな場所でほっとひと息つきたい」
- 「小さい子連れで登山しているから、座敷席でゆっくり休みたい」
- 「山の景色を眺めながら食事を楽しみたい」
いろんなニーズに応えてくれる、居心地の良い空間です。
歴史と創業当時のエピソード
1945年に創業して以来、やまびこ茶屋は長い間、登山者や参拝客のオアシスとして親しまれてきました。終戦直後ということもあり、当時は物資も乏しい中、精をつけてもらうための「とろろそば」をはじめ、手作りの温かい料理を提供していたそうです。やがて「昭和レトロ」が懐かしさを呼ぶ時代となった現在も、そのあたたかいおもてなしが引き継がれています。
人気メニューと食事のこだわり
やまびこ茶屋の魅力はなんといっても、心と体に染みわたる山小屋メシ。中でもイチオシのメニューをいくつかご紹介します。
特製カレーライス
- 特長: 4種類のルーをブレンドした独自レシピ
- 辛さ: 控えめなので、幅広い年齢層に好まれます
ひと口食べると、じんわりとコクを感じる深い味わいが魅力。登山で疲れた体をほどよいスパイス感が癒してくれます。大盛も用意されているので、お腹を満たしたい方はぜひ挑戦してみてくださいね。
山菜とろろそば
- とろろ: 大和芋を使用した濃厚かつなめらかな食感
- 具材: 旬の山菜が彩りを添えて、ヘルシー&ボリューム満点
昭和の時代からの定番人気メニュー。口当たりの良いとろろが、そばの出汁と絶妙にマッチ。疲労回復にもうれしい栄養がギュッと詰まっています。
山菜おにぎり・おでん
- 山菜おにぎり: テイクアウトOK。登山の途中でサッと食べられるのが便利
- おでん: 昆布と鰹を効かせた出汁が染み込んでおり、寒い日はとくに大人気
サイドメニューや軽食としても充実しているので、ちょっと小腹を満たしたい時にもぴったり。出汁のしみたおでんは、登山中の冷えた体をじんわり温めてくれます。
アクセスと訪問時のポイント
アクセス
- 最寄り駅: 京王線「高尾山口駅」からケーブルカーを利用し、「高尾山駅」下車。そこから山頂方面へ徒歩約40分。
- ハイキングコース: 高尾山には1号路~6号路、稲荷山コースなど複数の道があるので、お好きなルートで山頂を目指してください。やまびこ茶屋は山頂から少し下った場所にあるため、行き帰りのどちらかで立ち寄るといいですよ。
営業時間
- 平日: 10:00~15:00
- 土日祝: 8:30~16:00
※繁忙期(紅葉シーズンや連休など)には営業時間が延長されることも。早めに行くと混雑を避けられます。
席数と混雑情報
- 席数: 約120席(座敷・テーブル・テラス席)
- 混雑のピーク: お昼の12時前後が最も混み合いやすいです。
- おすすめ時間帯: 午前中のうちに登って、11時前後に到着すると比較的スムーズに席を確保できます。下山後の14時頃もピークをやや過ぎているので狙い目かもしれません。
参考
高尾山の楽しみ方と周辺スポット
高尾山は四季折々の表情がとにかく魅力的。
- 春: 桜や新緑を楽しみながら登山できる
- 夏: 木陰で涼しさを感じ、森林浴にも最適
- 秋: 色鮮やかな紅葉が広がり、撮影スポットがたくさん
- 冬: 空気が澄んでおり、山頂から都心の夜景や富士山が見えることも
おすすめのコース組み合わせ
- 1号路(表参道コース): 薬王院を参拝しつつ、緩やかな舗装路を歩いて山頂へ。参道ならではの雰囲気を楽しんだら、山頂付近で「やまびこ茶屋」に立ち寄るルートが人気です。
- 6号路: 川沿いの道が多く、自然を満喫できるルート。山頂に近づくにつれ軽いトレッキング気分を味わえるので、途中で小腹がすいた時は山菜おにぎりを携帯しておくと便利。
下山後には、高尾山口駅前にある温泉施設「極楽湯」で汗を流すのもおすすめ。体をゆっくり休めてから、お土産を買ったり、地元の天狗グッズを探したり、さらに高尾山観光を満喫できます。
参考
まとめ
いかがでしたか?
やまびこ茶屋は、戦後から続く長い歴史と、昭和レトロな雰囲気を味わえる高尾山の名物茶屋。特製カレーや山菜とろろそばは登山後の疲れを癒やしてくれる絶品で、テラス席からの緑の眺めは心まですっきりさせてくれます。
- 訪問のコツ
- 繁忙期はとにかく混みやすいので、午前中の早めの時間が狙い目。
- テイクアウトメニューもあるので、ハイキングコースを歩きながら楽しむのも◎。
- 雨の日でも店内は広々としているため、ゆっくり休むことができます。
高尾山は都心からアクセスが良く、初心者さんも楽しめるハイキングコースが充実したスポット。ぜひ次回の登山やお散歩プランに「やまびこ茶屋」を組み込んでみてください。自然に囲まれたレトロな茶屋で、心もお腹も満たされる素敵なひとときを過ごせること間違いなしです。
みなさんの高尾山登山が、最高の思い出になりますように!
参考リンク
– やまびこ茶屋 公式サイト
– 食べログ – やまびこ茶屋
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